ダウ・ケミカル日本(株) ダウ・アグロサイエンス事業部門はこのほど、新規水稲用除草剤『ワイドアタックSC』(有効成分:ペノキススラム)を3月中旬から上市すると発表した。
最大の特長は、ノビエをはじめ、主要な広葉雑草やカヤツリグサ科雑草まで、同時防除することができることだ。特別栽培などを中心に有効成分数の削減が求められており、ダウ研究陣はこのニーズに全面的に対応した。
ノビエでは5葉期まで、また、生育が進んだ広葉雑草を防除でき散布適期幅が広いため、さまざまな防除体系に組み入れることができる。加えて、品種、土壌条件や地域、気象条件の違いを問わず、6葉期以降の水稲への安全性も確認されている。
さらに、本剤は1成分の除草剤だが、さらにその有効成分の投下量は10a当たり3.75g(製品100ml中)にすぎない。従来の多くの水稲用除草剤に比べて数10分の1から数100分の1の薬量を達成し、環境負荷もより軽減した。
取扱いは三共アグロ、ダウ・ケミカル日本(株) ダウ・アグロサイエンス事業部門。
【三共アグロの談話】 『ワイドアタックSC』は、1成分で幅広い水田雑草が防除できる水稲用中後期除草剤です。茎葉処理することで、5葉期までの「ノビエ」と「主要な広葉雑草」の同時防除が可能です。技術普及などキメ細かな対応で、本剤がもつパワーと高い安全性をアピールしていきたい。
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