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快調な殺菌剤「ドーシャス」
《石原バイオサイエンス》

期待の「ドーシャス」
期待の「ドーシャス」
 石原バイオサイエンス(株)(溝井正彦社長、本社:東京都千代田区)から、昨年11月より市場投入されている園芸用の総合殺菌剤『ドーシャスフロアブル』(有効成分:シアゾファミド・TPN)が地道な普及展開により快調な滑り出しを見せている。
 「ドーシャス」(農林水産省登録第21199号)は、難防除とされるべと病・疫病に対して優れた効果のあるシアゾファミド(商品名「ランマン」)と、幅広い病害に安定した効果を発揮するTPN(同「ダコニール」)の混合剤であり、果菜類やぶどうの難防除病害に対して卓越した効果を示す。
 シアゾファミドは、新規な化合物グループに属し、他剤とは全く異なる作用機作を有していることから、既存剤の耐性菌にも有効であるほか、優れた胞子(遊走子)のう形成阻害作用をもっており、ほ場全体の菌密度を低下させ(サニテーション効果)、予防効果を超えた防除効果を発揮することも大きな魅力となっている。
 また、「ドーシャス」に含まれるTPNの有効成分量は、卵菌綱以外の各種病害にも充分な効果が得られるよう合理的に配合されている。べと病や疫病に加え他病害が混発・同時発生する場面での基幹防除剤およびローテーション防除の主力剤に位置づけられる。
 『ドーシャスフロアブル』について、「ベストな組み合わせで、安定した効果に期待している」と同社普及部では語る。スペクトラムも広く、着実に「ドーシャス」のファンを広げてくるものと思える。
 農薬登録は、2004年1月のことであり、市場投入まで約10カ月の間がおかれたが、同社はこの間に普及基盤を確立し、すいか、はくさい、たまねぎと主要作物への適用拡大後の新農薬年度からの市場投入に踏み切った。同社の重点品目に成長する可能性は高いと思える。
適用病害と使用方法
(2005.3.30)


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