|
挨拶する中野社長 |
農業機械の大手専業メーカー井関農機(株)(中野弘之社長)では、6月17日、茨城県伊奈町の同社中央研修所において、平成17年度下期新商品として、トラクタ「ブルーハンター」をはじめ、11品目25型式の最新鋭商品を発表した。
発表会の冒頭、中野社長は「日本の農業は、形を変えながら大きく発展していく要素があり、多様な取り組みをすることで、明るいものがあると考えている。欧米市場は順調に伸びている。輸出部門を50%増にする目標も達成出来る見込みだ」と挨拶した。
また、今回発表された11品目25型式の新商品については「扱いやすく安全で環境にも配慮した最新鋭機種であり、求めやすい価格設定にした」と述べた。
下期新商品の主力となるヰセキトラクタ「ブルーハンター」シリーズは18馬力(TH18B)〜26馬力(TH26B)の5型式とセミクローラ仕様2機種を発表した。
井関農機(株)では、好評の「シアルハンター」シリーズに、創業80周年を記念して、高装備で求めやすい価格帯の「ブルーハンター」シリーズを追加発売する。
顧客ニーズの高いスーパーフルターン、シンクロリニアシフト、電子油圧制御など使いやすさを追求した装備を充実させ、価格は抑えた。オールブルーのニューカラーでイメージを一新し「ブルーハンター」と命名して新発売する。
◎「ブルーハンター」の主な特長
1.ファジー電子油圧で高精度作業
16ビットマイコンを採用し、耕深・水平の双方を制御する。センサの動きが大きく早い時には、作業機を素早く制御、センサがゆっくり小さく反応する際には、作業機をゆっくり制御するので、本機の傾きにかかわらず精度の高い仕上げが可能。
2.使いやすい操作機構
・集中レバーで簡単操作
主変速、副変速、PTOなど、チェンジレバーを全て運転席左側に直線配置してあり、分かりやすく確実な変速作業ができる。
・前後進自在のシンクロリニアシフト
前後進の切換えはハンドル横のリニアシフトレバーで軽快に行うことができる。変速機構にシンクロメッシュ採用で、スムーズな変速が可能。
・バックアップ機構で安心作業
ギアチェンジを後進にすると自動で作業機が上昇するバックアップ機構を装備。枕地などで切り返した時にも作業機が自動で上昇するので省力化が図れ、作業機の上げ忘れによるトラブルがない。
・フィンガップレバーで余裕の作業
ステアリング右横のレバーで作業機を上下させることができる。旋回時、ハンドルから手を離さないですむので、作業に集中できる。
3.土寄せができる逆転PTO
圃場の隅に寄って高くなった土も、逆転PTOを使って楽に移動させることができ、代かき時に便利。
4.快適作業のキャビン仕様
キャビン仕様を22,24,26馬力に設定。クラス最大級の容積と大容量エアコンにより快適な作業環境を提供する。
5.強力な駆動力を発揮するセミクローラ仕様
前輪ホイールと後輪クローラの組み合わせで、高い駆動力を実現。しかも低接地圧で優れた湿田性能を発揮し、汎用性を広めた。シアルハンター中核機種のほぼ全てにブルーハンター仕様を設定し、幅広いニーズに対応する。
6.充実装備のロータリー
サイドドライブロータリは、省力反転爪を装備。爪軸部には、草巻付き防止バーを備えており、稲わらや雑草が絡みにくく、もし絡んでも簡単に取り除ける。またロータリーカバーは最適の位置にスライドできる回動式で、浅い耕耘や代かき作業もきれいに仕上げるなど。
価格はTH18B07で159万3900円、TH26Bで213万1500円(ともに税込み)。ブルーハンターシリーズは平成17年6月より全国発売を開始した。
|
トラクタに試乗 |
|