農業協同組合新聞 JACOM
   
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平成18年度上期新商品発表会を開催
《ヰセキ》

挨拶する中野社長
挨拶する中野社長

 農業機械の大手専業メーカー井関農機(株)は、12月12日、茨城県筑波郡の同社中央研修所で報道関係各社を集め、平成18年度上期新商品発表会を開催した。
 発表会の冒頭、中野弘之社長は「ヰセキは今年度、創業80周年という記念すべき年を迎えた。今春の食料・農業・農村基本計画や先般の経営所得安定対策等大綱の方向性から、農業構造は大きく変化していくものと考えている。ヰセキはこうした農業構造の変化や多様化するニーズに対応した農業機械を開発していく」と挨拶した。
 このたび発表された機種は、12品目28型式。いずれもヰセキが自信を持って市場に送り出す商品群だ。今回はその中から、ヰセキトラクタ「T.JAPAN」シリーズを紹介する。

◎ヰセキトラクタ「T.JAPAN TJ85」

○開発の狙い
 平成13年に「軽量・コンパクト・高出力」をコンセプトに大規模稲作農業向けトラクタとして、TJ75を発売したが、新しいジャンルの商品として高く評価された。以来、55馬力、65馬力の2型式を追加し、シリーズ化を図った。このたび担い手市場からの大型化要望に応え、このシリーズ最上位クラスとしてTJ85(85馬力)を追加発売したものだ。トラクタ ジャパンの名称通り、日本のトラクタを象徴する高性能・高能力機種だといえる。

○主な特長
1.高出力新型4気筒インタークーラターボエンジン搭載。
 タフでクリーンなビッグパワーエンジンで、エンジン性能を最大限に発揮すると共に、燃料消費と排出ガスの低減を図った。
2.自動車感覚のオート変速「ATシフト」を標準装備
 ・1本の変速レバーで、低速から最高速31.6km/hまで24段変速が可能。
 ・アクセル変速=変速レバーが路上走行の時、エンジンの回転に応じて自動変速を行う。
 ・メモリー変速=変速レバーが低速・中速・高速位置のとき、前回の作業速度を記憶している機能。
3.IQ機能で高精度、高能率作業(Q型)
 ・IQターン(作業機の上昇、スーパーフルターンの作動、旋回内側のブレーキがかかるオートブレーキの作動)。
 ・エンジンの負荷を軽減するIQドライブ(負荷オート)。
 ・スムーズな旋回のIQアクセル。
 ・オート4WD。
4.作業性が向上した油圧・3点リンク機構
 油圧は補助シリンダーを2本標準装備。3000kgの揚力により、特に畑作業で威力を発揮する。
 ・外部油圧取り出し標準装備。
 ・作業機着脱の容易なテレスコピック式ロワリンク。
5.標準機をベースに畑作に特化した仕様機(S1GWDCY12)も準備。
6.高耐久ラジアルタイヤ装備。 重量作業機の取り付けを前提に、後輪はミシュラン社製大径ラジアルタイヤを装備など。
 価格はTJ85S1GQCYで709万8000円(税込み)、TJ85S1GWDCY12が6744万1000円(税込み)。平成18年3月より全国発売される。

玉葱の移植実演も T.JAPAN TJ85

玉葱の移植実演も

T.JAPAN TJ85
(2005.12.15)


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