日本曹達(株)(井上克信社長、本社:東京都千代田区)はこのほど、芝用茎葉処理除草剤『フルスロット顆粒水和剤』(有効成分:ベンフレセート)を子会社の(株)ニッソーグリン(塚口英二社長、本社:東京都台東区)を通じ市場投入した。
10月4日付けで農薬登録を取得した本剤は、ゴルフ場のベントグラス(西洋芝)グリーン内のスズメノカタビラを茎葉処理で防除できるわが国初の画期的薬剤に位置づけられる。これまで防除ができなかった、難防除雑草の生育期に使用できることが最大の特長。
その他の特長としては、スズメノカタビラおよび一年生イネ科雑草において雑草発生初期〜3葉期まで殺草効果を示すほか、顆粒水和剤であることから散布液調整時の粉立ちが少ないといった特長がある。
有効成分のベンフレセートは、生長点に作用し脂質の合成を阻害し枯死に至らしめる。普通物で、魚毒性はA類相当であることから人畜、魚介類に対する安全性が高い。
販売にあたっては、本剤を適正・適切に散布してもらうため特約店の従業員を対象に講習会を開催し、「フルスロットマスター」を認定し普及展開している。
今後の開発製品には『コンクルード顆粒水和剤』(コード番号:「DH−024」、有効成分:フルポキサム)が見えており、大きな期待が寄せられている。
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