井関農機(株)では、平成16年に大規模市場対応商品として、エンジン出力、刈取速度アップなどを図ったHJ698を発売し、大規模稲作農家や営農集団から高い評価を得てきた。同社では、このHJ698に、ユーザーが求める基本性能はそのまま残し、コストパフォーマンスを追求した標準仕様機をラインナップに追加し、バリエーションの充実を図った。
◎主な特長
1.基本性能はそのままに、自動化装置を必要最小限に絞り込みコストパフォーマンスを追求した。
2.高能率、高精度設計。
・大排気量高出力の「98馬力」ディーゼルターボエンジン(エンジン排気量3.369L)を搭載。
・ヰセキ独自の3つの胴を持つ「ツインエイトスレッシャー」脱穀部搭載。
・大排気量エンジンとツインエイトスレッシャー脱穀部により、最高作業速度1.75m/sを実現。
・2.000リットル容量のストレートグレンタンクを採用し、籾排出回数を減らし、大幅に籾排出時間の短縮を図った。
3.自脱型最上級のコンバインにふさわしい充実装備で、エンジン回転を自動コントロールする「IQアクセル」を装備。オペレーターはアクセル操作不要、エンジン回転を気にすることなく作業が行える。
・スムーズな旋回の新操舵方式「I−T.A.C.H.(アイタッチ)を採用。パワーステアリングレバーの操作角度に応じて、左右のクローラの回転数を直進からブレーキ旋回まで、無段階制御する常時駆動方式のアイタッチを採用など。
希望小売価格は、HJ698GVPLWで1233万7500円(税込み)。年間650台の販売を予定している。
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