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農業用ビニール新製品を発売
《アキレス》

 アキレス(株)(本社:東京都新宿区、中田寛社長)は、各種農業用ハウス栽培に欠かせない農業用ビニールに、遮熱機能をプラスした「アキレスあすかクール」と「アキレスとおしま線」を開発し、4月1日より全国販売を開始した。
 「アキレスあすかクール」は、農業用ビニールのベタつきを抑え、透明性を維持した農ビ「アキレスノンキリーあすか」の特性を維持し、遮熱機能をプラスした製品だ。近赤外線領域の光線の透過を抑制することで、夏場のハウス内温度上昇を抑え、快適な作物生育環境・作業環境を作り出すというものだ。
 この製品は、イチゴ栽培において、その効果が確認されている。通常、イチゴは夏の期間、苗作りのために「株冷(かぶれい)」と呼ばれる冷所管理がされるが、こうした管理はコストがかかることから、多くの栽培農家では、遮光ネットや寒冷紗をハウスに被覆し、育苗している。
 そこで、ハウス内の温度を3〜4℃下げる「アキレスあすかクール」を使用することで、ハウス内で丈夫な苗を育てることが可能となる、というもの。価格は、一般農業用ビニールと比較して3割ほど高い。同社では、初年度、1億円の販売を目指している。
 「アキレスとおしま線クール」は、既存の「アキレスノンキリーとおしま線」の紫外線をカットすることで、害虫の発生を抑制し、光合成を盛んにするため、作物のより良い生育を促すという特性を継承し、それに遮熱効果をプラスし、近赤外線領域の光線の透過を抑え、適切な環境を作り、作物の育成に効果を発揮する、というものだ。一般的に、ハウス内は日差しの強い夏場はもちろん、冬場でも温度が上がりがちだが、「アキレスとおしま線クール」は、光は良く通しながらも、1年を通じてハウス内を適切な環境に保つ。
 暑さに弱いニラを使った実験では、冬場に葉先の強い、しっかりした高品質のニラが得られることが確認されている。「アキレスとおしま線クール」の価格は、一般農ビと比べ4割アップで、初年度1億円の販売を見込んでいる。
「あすかクール」いちご栽培(左)「とおしま線クール」ニラ栽培(右)
「あすかクール」いちご栽培(左)「とおしま線クール」ニラ栽培(右)
(2006.4.18)


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