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連続式温湯消毒設備 |
(株)サタケは、種籾の消毒装置で日本初となる、全工程を完全自動化した「連続式温湯消毒設備(KS02A)」を開発したが、その第1号設備が、JAなすの(栃木県那須塩原市:椎名正二代表理事組合長)の黒羽種子センター内に設置され、4月19日に竣工式が執り行われる運びとなった。
近年、環境保護の観点から農薬使用量の削減が課題となっているが、残留農薬に関するポジティブリスト制度の施行と併せ、種子センターなどの、大規模施設における温湯消毒の導入が、注目されている。
これまで、種籾を小分けにして個別に少量処理する、バッチ式の温湯消毒装置はあったが、種子センターなどの大量処理には適さず、また各工程に多くの作業者が必要とされるなど、コスト面での改善も課題となっていた。
サタケが新開発した「連続温湯消毒設備」は、このような問題を解決し、毎時処理能力2トンの大量処理を可能にするとともに、種籾投入から消毒・乾燥に至るまでの、全ての工程を全自動で行うことにより、人件費の削減とともに、安定した品質の種籾を生産することができる。
JAなすのでは、食の安全・安心や人件費削減などを考慮し、従来の農薬(薬液)から、連続温湯式へと種籾消毒の方式を切り替え、この装置の導入を決定したものだ。同JAでは、来年(平成20年)2月に、総量350トンの種籾を処理する計画でいる。
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