井関農機株式会社では、JA等の大規模施設向けに、種籾の温湯処理、冷却、排出までを全自動で行う300kg/h、600kg/hの水稲種籾温湯殺菌装置2型式を新発売する。
環境保全に配慮した減農薬防除技術が求められる中、化学薬剤に替わる種子消毒法のひとつとして、温湯殺菌技術が注目されている。この技術により、特別栽培農産物の認証では、化学合成農薬の使用成分数が削減できる。またこの技術は、エコファーマーの認定では、化学農薬低減技術のひとつに掲げられている。
◎「水稲種籾温湯殺菌装置」の主な特長
1.安定した水温制御
比例制御を用いた温湯槽の水温制御と、籾投入時の急激な水温低下抑制を考慮した少量連続投入方式の併用で、安定した殺菌温度を確保し、常に均一な処理ができる。
2.均一な温湯効果
ゆとりのある温湯バケットとエアーブローによる強力撹拌の併用で、籾袋内部への温湯の通りが優れ、籾袋全体を短時間で、均一処理ができる。
3.経済的な配管フロー
温湯槽への補給水は、冷却槽からのオーバーフローを再利用するため、経済的。同時に、温湯槽からのオーバーフロー量を調整することにより、作業中に汚れた温湯の交換ができる。
4.短時間で確実な冷却
エアーブローによる強力撹拌と、冷却バケットによる定期的な反転で、籾袋内部まで短時間で均一な冷却効果が得られる。
5.安心・安全機能
停止中の籾バケットに種籾を投入するため、安全で確実な籾投入ができる。また、冷却後の種籾を水切り台に自動で排出するなど、省力化が図られている。その他、温度異常警報灯や水温記録機能を標準装備するなど、安心・安全機能を装備しているなど。
価格はSR-300で1239万円、SR-600が1732万5000円(共に税込み)。
※この製品に関する問い合わせは、井関農機(株)施設事業部TEL:089-956-9864まで。
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