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キク科雑草を含む広葉雑草に幅広い効果 |
バイエル クロップサイエンス(株)(ジョン グレイ社長、本社:東京都千代田区)は、7月下旬から芝専用除草剤『デスティニーWDG』(有効成分:ヨードスルフロンメチルナトリウム塩)を上市する。取りこぼしていたキク科雑草を含む広葉雑草に対して幅広い効果を示すのが最大の特長。
有効成分は新規のスルホニルウレア系の化合物で、海外では麦類の除草剤として定評があり、日本ではゴルフ場、競技場、公園などの日本芝の品質を落とす広葉雑草の除草剤として開発が進められてきた。農薬登録取得は、本年4月18日付け。
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「カラスノエンドウ」(上)及び
「ミミナグサ」(下)における
『デスティニーWDG』
防除区(右)と無処理区(左)
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本剤は、タンポポ、オオアレチノギク、ウラジロチチコグサ、ハハコグサなどのキク科雑草に対して幅広く効果を示し、また、トウダイグサ科、ゴマノハグサ科、マメ科、カタバミ科などにも卓越した効果を示すことから、芝生上で問題となる広葉雑草に幅広く使用できる。
さらに、広い処理適期幅から余裕をもった防除計画が立てられる、処理薬量が10a当たり15g〜20gと少なく環境にやさしい、粉立ちが少なく水に溶けやすい製剤で、日本芝はもちろんのこと植栽されている周辺樹木への高い安全性、などが魅力となっている。
同社は、芝生用除草剤分野では『グラッチェ顆粒水和剤』、『フルハウスフロアブル』、『フェナックスフロアブル』において豊富な実績を蓄積しており、今回の新製品の上市によりいっそう製品ラインを充実させることになる。
現在、芝生用除草剤市場は約80億円となっている。そのうち、約15億円が広葉茎葉兼土壌処理剤のマーケットと見られ、同社では積極的な普及活動を展開し、3年後の売上約5億円を目指す。販売チャネルは、「バイエルグリーン会」(約40社)ルート。
なお、本剤は、イネ科雑草であるスズメノカタビラの若いステージへの効果も期待されていることから、社内試験を加速しており注目される。
〈問い合わせ先〉
エンバイロサイエンス事業本部 緑化製品部 担当:金原
電話(03)6266−7365 FAX(03)5219−9731 |