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ほだ木にかけた「バイオリサ・カミキリ」
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出光興産(株)(天坊昭彦社長、本社:東京都千代田区)の微生物防除剤『バイオリサ・カミキリ』は、12月12日付けで、しいたけの「ハラアカコブカミキリ」に適用が拡大された。
「ハラアカコブカミキリ」は、しいたけの菌を繁殖させる「ほだ木」に産卵をして、孵化した幼虫が「ほだ木」の中を食害する「しいたけ」の難防除害虫となっている。
もともと、朝鮮半島から対馬にかけて分布していたが、1972年に九州で発見され、現在では、本州の中国地方にまで被害が拡大している。
『バイオリサ・カミキリ』は、カミキリムシ類を防除する微生物害虫防除剤。『バイオリサ・カミキリ』には、昆虫に寄生する糸状菌「ボーベリア・ブロンニアティ菌」が付着されており、この上をカミキリムシが通過すると菌が寄生し、カミキリムシをミイラ化させて駆除する。
樹の幹や枝にかけたり、巻き付けたりするだけで長期間効果を発揮し、防除作業の簡素化をはかることができる。
農薬の散布回数を減らす有効な方法として、現在は果樹生産地などで使用されているが、今回の適用拡大によって、「ハラアカコブカミキリ」の有効な防除手段の1つとしても活用できる。
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