ヤンマー農機(株)では、8月より4条ロータリ式田植機『VP1』の販売を開始した。同機にはVPシリーズと同様に、快適な作業を実現するロータリー植付部を採用し、さらに大径車輪やロングホイルベースの採用、最低地上高アップなどにより、中山間地から湿田地域まで、幅広いほ場適用性でユーザーのニーズに対応する。コストパフォーマンスを実現した、VPシリーズの最小機種だ。
◎乗用田植機『VP1』の主な特長
- 軽量4条クラスに「ロータリー式植付け」を採用し、高能率・高精度な植付けを実現した。また「新植付けアームの採用により、植付け爪の土中時の動きを従来より早くすることで、より直立に近い理想的な植付け姿勢を実現した。
- 大径車輪を採用し、最低地上高をアップ。さらに大型4条並みのロングホイルベースを採用。湿田でも安定した作業能力を発揮し、余裕を持って作業ができる。また畦越えもスムーズにできる。
- 高齢者や女性でも「パワステ標準装備」で簡単に操作ができる。また、湿田や切返しの多い中山間地の圃場でも、作業の疲れを軽減する。
- 好評の「歩っとハンドル」を採用。ハンドルが3段階で前に倒れ、降りてからの操作性、安全性が向上した。降車時操作位置では、降りて前方から操作することが可能。ハンドルは自由に操作することができるので、前輪の向きを変えながら移動できる。また、畦越え操作位置では、前輪が左右に回らないように固定され、さらに前輪デフロックがかかるので、畦越えやトラックへの昇降時など、安心・簡単に行える。
- ハンドルを切ると、自動的に内側後輪の駆動をカットするので、片ブレーキを踏むことなく簡単に旋回することができる。また、枕地を荒らすことなく、条合せも簡単にできる。
- 後進時に自動的に植付部が上がる「バックアップ機構」で、スムーズにバック走行ができる。
- 本機の揺れやショックを吸収する「前輪独立サスペンション」を装備。前輪が常に耕盤を捉えるので、優れた直進生・牽引力を発揮し、旋回もスムーズに行える。
- クラス最大の2.0マット「ロング苗のせ台」を標準装備。効率的な作業ができる。
- 容易に苗つぎが行える「スライド&折り畳み式予備苗台」を装備。畦際での苗つぎがラクになったなど。
『VP1』の希望小売価格は89万7750円(税込み)。
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