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大玉トマトのF1新品種『秀麗』 耐病性と食味などを両立させる
《サカタのタネ》



トマトのF1新品種『秀麗』の青果物
トマトのF1新品種『秀麗』の青果物
   (株)サカタのタネ(坂田宏社長、本社:横浜市都筑区)では、日本のトマト産地に深刻な被害をもたらしている黄化葉巻病の耐病性を備えた赤熟出荷向き大玉トマトのF1新品種『秀麗(しゅうれい)』の種子を、11月から種苗店ルートを通じて販売開始する。
 黄化葉巻病は、発病すると葉が葉巻症状になり、次第に黄化して葉が縮れ、進行すると株全体が萎縮し、発病後は開花しても結実しないことが多いことから収量が激減する。本病害は、タバココナジラミがウイルスを媒介することにより感染し、一度発生すると産地全体が壊滅的な被害に陥るケースもある。
 最近になり黄化葉巻病の耐病性を有する品種が使われ始めたが、これらは耐病性をもたないこれまでの品種に食味やサイズ、収量などの面でおよばない。
 今回発売する『秀麗』は、黄化葉巻病耐病性と「食味・品質・収量」を両立させた画期的なF1新品種。作型は促成、半促成栽培がもっとも適している。税込希望小売価格は、種子1000粒入り袋3万30円。
【サカタのタネ・広報宣伝部の話】
 国内の黄化葉巻病(TYLCV)は、イスラエルとマイルドの2つの株に分けられます。『秀麗』は、イスラエル株のみで耐病性を確認しています。従いまして、ご自身の産地で発症しているウイルスがどの株か判定されてからの導入をお願い致します。また、導入後もウイルス拡散を防ぐため、徹底した防除にご協力下さい。
作型図

 

(2007.10.10)



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