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コンバインHVB319
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井関農機(株)(蒲生誠一郎社長)では、このほど小型コンバイン「フロンティア ビバ3」2機種を発売した。小型軽量コンパクトの全面3条刈コンバインは、平成15年に小型2条ユーザー層の更新機として、HVA316を発売以来、性能・能率ともに高い評価を得てきた。
この度は、作業能率、使い易さ、条件適応性をさらに向上させつつ、低価格に抑えたHVBシリーズの3条刈を発売したもので、都市近郊や中山間地農家のニーズに対応する最新機種だ。
<主な特長>
1.基本性能の充実
・大排気量強力エンジン搭載(HVB319)
ボディーサイズはそのままに、1ランク上の大排気量エンジン(1123cc)を搭載。悪条件下でも安定した力強い作業ができる。HVB319は、0.71m/sの刈取作業速度を実現した(旧型式対比で排気量約35%アップ、作業速約18%アツプ)。
・大容量400Lグレンタンク搭載(G型)
400Lのグレンタンクを標準装備。従来より容量がアップし、効率の良い連続作業が可能となった。
2.刈りやすさ、使いやすさの追求
・刈りやすさが向上した「リモコン分草カン」
刈取部の右端の分草カンが、操作席からワンタッチで10cm広がるので、畦際や中割作業時、クローラで稲を踏むことがない。通常の3条刈時は、分草カンが狭くなり、ワラや泥を押すことが少なく、刈りやすさが向上した。
・前進後進ノークラッチでゼロ発進が可能なHST変速装置
走行変速装置には、油圧無段変速HSTを搭載、HSTレバーの倒し量に応じて、作業速度の調整がノンクラッチで無段階に調整できる。またゼロからのスタートなので、トラックの積み降ろし、圃場の出入り、畦越えが安全に行える。・より安全性を高めた「イージーシフト」
主変速レバー(HSTレバー)の中立位置に、駐車ブレーキの解除機能を設けた。駐車ブレーキ解除時は必ず本機が停止する状態となり、誤操作によるダッシングが防げる。
・条件適応性が向上した伸縮自在「ローヘッド&ズームオーガ」(GEZ・GZ型)
オーガを手動で75cm伸び縮みできる手動ズームオーガ(245cm〜320cm)と、電動モータで86cm伸び縮みのできる電動ズームオーガ(244cmから330cm)の2タイプを用意した。さらに格納時のオーガ受けの高さを従来より約50cm低くしたことにより、コンバインシートが格段に掛けやすくなった、など。
価格はHVB315KWCで218万4000円、HVB319GZKSLWCが305万5500円(共に税込み)。 |