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トラクタ「TJWセミクローラ」シリーズを発売
《ヰセキ》

TJW105C

TJW105C

　ヰセキのTJW95・105は、平成18年11月発売以来、認定農家、集落営農の中核となる担い手農家より、多目的作業に使えるトラクタとして高い評価を得ているが、さらに作業範囲を広げたいユーザーの要望に応え、セミクローラ仕様を発売した。クローラは、T.ジャパンシリーズで好評の芯金レスを採用した。高速移動が可能となり、作業の効率化が図れる。また低振動で、長時間作業も快適にこなせる。
◎TJW95C・TJW105Cの主な特長
１．芯金レスクローラ採用
○低振動・低騒音
　セミクローラ部は芯金レスを採用。スプロケットに金属部が直接接触しないため、振動と騒音が少なく、乗り心地が良い。長時間作業でも疲労が少なく、機械の耐久性にも優れている。さらに新形状のラグパターンで旋回性が向上し、土の盛り上がりを抑えた圃場に優しい旋回が行える。
○最高速31.2km/hの高速移動
　振動・騒音を抑えたクローラの採用で、ホイルトラクタと同等の高速移動が可能となった。圃場間の移動時間を短縮でき、生産性が大きく向上した。
○新設計のクローラユニットで安定駆動
　スプロケットを大型化したことにより、クローラの噛み合い数を増し、安定した駆動力を発揮する。また圃場の凸凹に沿ってクローラ部を揺動させる部分の中心点を低くすることで、クローラ全面が圃場に接し易くなり、牽引力ロスと接地圧を減らした。
２．前輪ラジアルタイヤ標準装備
　前輪タイヤはミシュラン製ラジアルタイヤを標準装備。空気圧を1.0kgf/ｃ㎡まで低くして使えるので、接地面積が広がり低踏圧・高牽引力の性能を発揮する。接地圧が低く抑えられるので、代掻き時には前輪刺さり込みを軽減する。12.4R24の広幅タイヤと420/65R24の扁平タイヤを準備してある。
３．作業体系に合わせて選べる型式
○ZWX型（水田高適応型仕様）
○GWD型（油圧シリンダー多用作業に適応）
４．スムーズな変速のATシフトを標準装備
　エンジン回転数に応じて車速が増減する「アクセル変速」、前回の作業速を記憶・復帰させる「メモリー変速」、状況に応じて2駆4駆を自動切替する「オート4WD」の3つのオート変速を標準装備。操作性が大幅に向上したなど。
　価格は、TJW95CGWDCY3Cで994万3500円、TJW105CZWXCY3Cが1038万4500円（共に税込み）。昨年12月より好評発売中。

（２００８.２.２０）