|
||||
コラム
|
反射鏡
|
ニュージーランドの印象
|
4月から5月にかけほぼ1カ月、ニュージーランド国内各所のドライブ観光を楽しんだ。総勢6名、2台に分乗しての旅行であった。小生、途中から単独行に切り替え、経済・農業事情などについて踏み込んでみたいとの考えを秘めていた。
ところが、年齢構成等からドライバー役を引き受けざるを得なくなり、最後まで行を共にし、観光旅行に終始する羽目となった。それでも表面的とは言え、同国の実態の一端を見聞することができた。我が国の現状と比較し考えさせられること多く、風景の素晴らしさとあわせ、稔り多き1カ月であったと思っている。 そこで今回は、その所感のいくつかを報告いたしたい。 率直なところ、ニュージーランドの歴史・経済・社会はもちろん地理的な位置についても認識度はゼロに近く、オーストラリア大陸属島の後進国程度にしか考えていなかった。 一言で表現すれば、畜産を中心とする農業国と言えるのであろう。国内いたる所、羊と牛の放牧である。どこを走っても、山林や区画のため植林されたのであろう数百メーターも続くポプラなどの並木、さらに放牧地。緑あふれるのどかな自然模様が連綿と展開する。広々としたその真っ只中を、整備された高速道が直線と緩やかなカーブを描いて流れている。あたかも米大陸をドライブしているかの錯覚におそわれてしまう。 自然美と自然保護を賛美していたところ、そうでもないらしい。山林を切り開いて放牧地を中心とする農用地としたのであろうが、そのため滞水力が低下し、土砂崩れの増大を招いているとの批判が強まっているとのことである。世の中、なかなか全て良しとはまいらぬらしい。ひょんなことから水田の効用を改めて思い出したものである。 食生活は質素である。 気が付いてみると、すでに千字をはるかに超えているようである。このての報告は現地についての説明も必要なことから、いたずらに字数を喰ってしまった。要領を得ないがここで終わりとしたい。 (2003.6.5)
|
特集企画 | 検証・時の話題 | 論説 | ニュース | アグリビジネス情報 | 新製品情報 | man・人・woman |
催しもの 人事速報 | 訃報 | シリーズ | コメ関連情報 | 農薬関連情報 | この人と語る21世紀のアグリビジネス | コラム | 田園交響楽 | 書評 |
||
社団法人 農協協会 | ||
|