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コラム
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反射鏡
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NHKよ自浄努力で改革を ―視聴料を払っているチャンネルを見れるよう― |
◆さらけだされたNHK体質
それにしても、海老沢前NHK会長を始めとする新旧NHKトップグループの常識欠如と感覚麻痺には恐れ入った。辞職3人衆のまさかの顧問就任。世間の反応に驚き仰天し、即刻の顧問辞任。こんなお粗末の寸劇が、“世界に冠たる”と言われるわが国の公共放送局を舞台に演じられようとは。情けない限りである。周知のことなので列挙しないが、一連の不祥事とその発覚後の対応はあまりにも不手際に過ぎる。不手際というよりも、どうしようもない腐敗と堕落のありのままの姿を、世間の目に露にさらされたと言うべきなのだろう。 ◆自浄努力こそ王道 1月29日の新正副会長そろっての「NHKの再生をめざして」と称する特番も、何故か来年度予算説明に終始するていたらくである。国会あるいは関係官庁に説明している感覚なのであろう。抜本的改革を求める視聴者向けの特番との感度が、制作スタッフも含め基本的に欠如していたのであろうか。 ◆全農へも一言 自浄努力と言えば、全農グループの海外畜産物等の輸入問題である。ここ最近の一般紙では、日本経済新聞のみであったと思うが、次のように報じている。「全農は4日、外国産黒豚の輸入事業から撤退すると発表した。国産黒豚と競合するとして農水省から事業を見直すように指示を受けたため。果物や野菜などの輸入も今年3月までにやめるかどうか判断する」(2月5日付朝刊)。多くは語るまい。農協は日本の農業者のための自主的な組織である。農水省の指示に従ってと書かれたことも残念である。果物と野菜については、一刻も早く自らの判断により、適切な意思決定がなされることを願うのみである。(藤塚捨雄) (2005.2.24)
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