|
||||
コラム
|
反射鏡
|
時代の動きに遅れぬ努力を ―代表企業の栄枯盛衰に他山の石を― |
◆変貌激しい経済界
昨年からこの方、ご存じのように世の中あちこちで、ガラガラの変化の連続である。流通業界のかつての覇王ダイエーも丸紅等の支援を得て食品中心に再生への道にチャレンジ。カリスマ的な経営者ともてはやされた西武王国の堤前会長も市場無視の責めを受け、今では拘置所で取り調べの日々である。堤商店たる西武グループは再編成された後、復活が可能なのか。驚くべきは社外取締役によって出井体制が刷新された世界のソニー。かつての日本国フラッグカンパニーとしての威光を取り戻せるかどうか。 小生も彼等よりは若いが、博物館等の入場無料世代に入ってしまった。彼等のように世の変化・進歩に遅れてはならじと、協同組合懇話会の第25回総会(3月7日開催)の記念講演を傾聴した。講師は食文化の権威で売れっ子の東京農大の小泉武夫教授。演題は「日本の食文化今昔」…食文化の伝統とその継承…である。21世紀は世界的な異常気象のなか、食糧輸入の困難化から始まり、誤った食生活から来る諸々の問題の紹介、さらには地域における食生活改善活動まで、内容豊かな熱演であった。参集者も熱心に聞き入っており、大成功であったと思う。 ◆全農の一層の改革努力を それにしても、2月25日に出された農水副大臣の全農会長への「全農改革の対応方向に関する申し入れ」の内容は厳しい。《全農に対する各方面からの批判》として「市場への感受性の欠如」「決議すれど実行せず」などを列挙している。十全の信を置き得ない行政に、ここまで指摘されるのは残念である。全農の奮起を切望したい。同時に冒頭にあげたダイエー・西武、メディア業界を他山の石として、農協組織が大きく脱皮してもらいたいものである。(藤塚捨雄) |
(2005.3.18) |
特集企画 | 検証・時の話題 | 論説 | ニュース | アグリビジネス情報 | 新製品情報 | man・人・woman |
催しもの 人事速報 | 訃報 | シリーズ | コメ関連情報 | 農薬関連情報 | この人と語る21世紀のアグリビジネス | コラム | 田園交響楽 | 書評 |
||
社団法人 農協協会 | ||
|