農業協同組合新聞 JACOM
   

コラム
JA共済 あれこれ

平成16年度JA共済連の決算
―経営の健全性の維持・向上と
強固な経営基盤の確立を図る―

 JA共済連では、7月28日に通常総代会を開催し、平成16年度決算が承認された。
 平成16年度は、「No.1の安心と満足の提供のために」をスローガンとする「平成16年度から18年度 JA共済3か年計画」の初年度にあたり、その実現に向けて系統役職員一丸となって精力的に事業推進に取り組んだ。
 保障提供の拡充・強化としては、組合員・利用者ニーズの多様化・高度化に的確に対応するため、医療共済「べすとけあ」、予定利率変動型年金共済「ライフロード」、小損害に対する保障を拡充した建物更生共済「むてき」、リスク細分型仕組の家庭用自動車共済「あんしんDX(デラックス)」等の新仕組みを新設した。
 決算にあたっては、保有契約高の減少・自然災害の多発によって過去最高の共済金の支払等、JA共済を取り巻く環境は厳しさを増す中で、安心を提供するため、利差損や巨大災害リスク等に備えて更なる異常危険準備金の造成を行い、経営の健全性の維持・向上と強固な経営基盤の確立を図った。その結果、支払余力(ソルベンシー・マージン)比率は、前年度に比べ53.6%増加し、883.1%となり、経営の健全な水準とされる200%を更に大きく超え、十分な支払余力を確保することとなった。
 これからもJA共済では、組合員・利用者のニーズに適合した仕組み・サービスを提供できるよう連合会職員の専門化・高度化によるJA支援機能の強化を図ると共に、優れた保障を低価格で提供できるよう業務の合理化・効率化を通じて経営の健全性の向上と強固な経営基盤の確立に努めていく。
(2005.8.10)

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