農業協同組合新聞 JACOM
   

コラム
JA共済 あれこれ

平成17年度普及推進の現状と課題

―生活総合保障の確立に向けて―


 平成16年度の長期共済新契約実績は、目標29兆3696億円に対し、32兆86億円(達成率108.9%)と大幅な実績を挙げた。しかしながら、長期共済新契約実績の内訳を見ると、生命共済については前年度比73.3%と大きく前年度割れし、また長期共済に占める生命共済の割合は、35.9%となり、建物更生共済の割合が高まった。これは、自然災害の多発によって、自然災害保障ニーズが強く喚起されたことが影響している。平成17年度の第1四半期においても前年度に引き続き建物更生共済が好調で、長期共済は117.3%と高い伸長となっているが、一方で、生命共済の低迷、自動車共済掛金の低下、保有契約者数・ニューパートナー数の減少が続いている。
 JA共済は、組合員・利用者の皆さま一人ひとりに応じた万一保障、生存保障の提供および短期共済の提供を通じて「ひと・いえ・くるまの生活総合保障」の確立を目指していることから、「いえ」(建物更生共済)の保障と同様に、「ひと」と「くるま」の保障提供も充実させる必要がある。
 平成17年度下期は、第1四半期の現状と課題を踏まえ、生命共済の低迷とニューパートナー数減少に歯止めをかける取組みを強化する。上期に実施している「ハローハローキャンぺーン」の応募者、特に「20歳〜40歳の主婦層とそのお子様」に対して定期医療共済、医療共済、こども共済などの生命共済を中心とした推進活動を展開する。
 JA共済は、「仲間づくり(新規契約者の加入促進)」と「絆の強化(生活総合保障の確立)」の実現に向けて系統役職員一丸となって精力的に事業推進に取り組んでいく。
(2005.9.30)

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