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コラム
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つくば山麓 野良だより
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主人の足跡が最高の肥やし
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午前4時、『トッキョキョカキョク?』とホトトギスが啼くころ、いつものように田んぼや畑を見て歩く。“野良回り”は農家にとって何よりの生き甲斐であり、趣味の世界でもある。先日の共同草刈り作業で、すっかりきれいになった農道をのんびり軽トラを走らせながら、水の具合や稲・野菜の生育を観察する。連休に植え付けられた稲は分けつを繰り返し、間もなく幼穂形成期を迎えようとしている。いよいよ稲にとって、大切な子育ての時期が始まる。生育期の中でもっともたくましさを感じる季節だ。野良回りは先輩達から教わりながら、もう
30年あまりも続けてきた日課である。我が家ではこの時期、ナスやピーマン、ジャガイモ、豆類などの管理や出荷作業に追い立てられる毎日だ。それでも『梅雨のしっとりした季節には紫陽花がよく似合う
!』と思えるような、心の余裕だけは持ち続けたいと思っている。 ◆地域を知り尽くした人が農業を活性化できる 今、小さな大和村で新規農業者が増えている。後継者・中核農家で組織する「グリーンサミットやまと」も毎年新たな会員を迎えており、会員26名。頼もしい限りである。平成16年度、村では「大和村元気アッププラン」の中で、認定農業者、農業法人、多様な担い手、女性農業者の育成、新規農業者の確保など、農業振興策を目標に掲げ、また地域農業の振興に資するということで、「大和村経営生産対策推進会議幹事会」を発足させるという。私はさっそく、「今こそ、真剣に農業に取り組む仲間との懇談や具体的な村の農業振興・後継者対策が求められている。」と村長に申し入れ、懇談会の日程や「推進会議」にも実際農業を担っているメンバーが参加出きるという方向付けがなされた。国が進めている机上の「基本計画」は、それぞれの自治体が、独白に具体化し、地域にあった農業振興策を進めていくしかない。 (2004.7.5)
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