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コラム 今村奈良臣の「地域農業活性化塾」 |
水田農業改革のトップランナー(その1)
−入善町水田農業推進協議会− |
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◆産地づくりに多くのヒント 第2回地域水田農業ビジョン大賞が決定した。農林水産大臣賞を受賞した入善町水田農業推進協議会(富山)、JA全中会長賞を受賞した夜須地域水田農業推進協議会(福岡)をはじめ、各賞を受賞した協議会の優れた構想と計画、それにもとづく着実な実践活動は、全国各地の水田農村地帯の導きの星として輝いているだけでなく多くの英知を与えてくれるものと信じる。とりわけ、来年度以降実施される農政改革に伴う経営安定対策、売れる米づくりの推進、麦、大豆等の実需者との緊密な連携など多くの示唆を受賞集団は与えてくれると考えている。この大賞の審査委員長を私がつとめたこともあり、受賞集団が提起し、実践している課題を、これから数回にわたり紹介しつつ、全国各地域の読者の参考となることを願っている。 ◆経営体として自立する集落 入善町は黒部川右岸扇状地に立地し、水田率99%、30a区画、コンクリート畦畔、水利潤沢という水稲単作地帯特有の歴史的伝統と宿命を背負ってきたが、それを脱却すべく、(1)全員で取り組む米の需給調整、(2)需要に応じた特色ある米づくり、(3)団地化と麦、大豆、飼料作物・特産物の育成、(4)集落を基盤に担い手づくりと地域活性化、を基本方針に、入善町、JAみな穂、(財)入善町農業公社が一体となってビジョンの推進、実践に取り組んでいる。 ◆実需者と強い結びつきつくる 第3の特徴は、転作の大豆と大麦(ファイバースノウ)については実需者との結びつきを強めその品質向上に徹底して取り組んでいる。大規模団地化やブロックローテーションは当然のことながら徹底しているが、近年、畜産の後退の中で地力低下に悩み、有機質堆肥の調達が大きな課題となっている。
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(2006.8.18) |
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