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コラム 日系農協の底力を見た!(4) |
大豆生産の先進地ラパス |
ラパス農協は、パラグアイの南東部イタプア県ラパス市に所在し、前回紹介したピラポ農協とは極めて近い広大な農業適地にあります。アルゼンチンとの国境にあるパラグアイ第2の都市エンカルナシオン市に隣接しているために、農産物の販売面で立地条件に恵まれている関係から、太平洋戦争終結後、戦争で中断されていた移住がはじめて再開されたのが、旧チャベス地区、現ラパス市でした。 ◆重厚なラパス農協の日本語看板 赤レンガ建物の組合事務所の正面には、パラグアイ国旗が翩翻とひるがえり、玄関テラスの上には、ラパス農業協同組合とスペイン語の看板が白の下地に黒の大文字で彫りこまれています。玄関扉の右横に、ひと際、訪問者の目を惹くものがあります。嬉しいことに堂々たる書体で、墨痕淋漓、「ラパス農業協同組合」と日本文字で書かれた大きな立看板!誇り高い日系人農家の「心意気」と祖国への想いを強く感じます。 ◆括目に価する農協幹部の活躍 前組合長の田岡功さん(現日系農協中央会会長)は、ラパス市長(在職20年)や市議会議長を歴任し、パラグアイ国「国家功労賞」を授与されるなど代表的な日系人政治家です。駐日パラグアイ全権大使として日本に赴任される予定です。耕作面積350ヘクタール以上、飼養肉牛500頭の農業経営者で、当年60歳で、パラグアイに帰化した徳島県出身一世です。日本とパラグアイ両国の「架け橋」として今後の活躍が期待されます。 (2004.8.2) |
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