アトピーは「ご飯」で治る
(1)しっかりご飯を食べる、(2)飲み物は水、番茶、麦茶、ほうじ茶など、(3)パンの常食はやめよう、(4)発酵食品をきちんと食べる、(5)食事は楽しく、(6)副食は季節の野菜を主役に、(7)動物性食品は魚介類を中心に、(8)揚げ物は控えめに、(9)できれば未精製のご飯(分づき米、はい芽米、玄米)を、(10)できるかぎり安全な食品を食べる。
これは、過日、日経新聞夕刊に掲載されている「立て直せ、子どもの食」に載っていた、京都市の高尾病院理事長の江部康二氏が推奨する「食事10カ条」である。この食事法は、すべての世代に共通する健康の秘訣だが、未来を担う子どもたちに特に勧めたいと江部氏は話している。これをしげしげと眺めるに、いかに乱れた食生活を送っていることかと愕然とする。
また、氏はアトピー性皮膚炎治療の専門家。「アトピーは生活習慣病かつ文明病」が持論。体質、生活環境、ストレスと原因がさまざまで特効薬はないが、食事の改善が大切と説く。米の消費量の減少に象徴されるように、「和食の衰退と洋食の躍進」で、日本人の体質が変わってしまい、さまざまな生活習慣病を呼び込んだと主張。そして、食の洋風化を加速させた原因は「学校給食」にあるといい、米飯学校給食推進の論客でもある。
ながながと引用したが、日本人はこの医師の視点を持たなければ、米の消費量減少に歯止めがかからないと思うからである。単に日本型食生活は健康に良いですよ、だからご飯を食べようの掛け声だけでは、米の消費量は増えない。この医師のいうように、アトピーなど、「国民病」の原因は洋風化した食事にある、今の学校給食から変えていかなければ、永遠にアトピーは治らないと、具体的にご飯の効果を宣伝すべきだろう。
もう1つ、食生活で大事なことは、先の10カ条の(5)食事は楽しく、だろう。それには「昭和」の一家団欒を取り戻すこと。先日亡くなった、いかりや長介さんが率いたドリフターズの『8時だヨ!全員集合』じゃないが、食事どきには、家族がきちんと全員集合する。家族がバラバラに食事をする個食や孤食では、食事は楽しくはならない。第一そんな食生活は和食には似合わない。いつになっても、米の消費量は増えないという図式を繰り返すだけ。
ひとつ、先の江部医師に文科省、否、厚労省、否、農水大臣になってもらったらどうだろう…米の消費量も増え、アトピーなど「国民病」もなくなる!(だだっ児) (2004.4.16)