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―― トップを飾った写真
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2009.3.6 「田植機を売る前に、稚苗移植方法を稲作農家に説明しました」と当時の苦労話を説明する。手作業による田植えは、長い歴史を持つ日本の稲作慣行農法だ。それに機械化の新しい風を吹き込むのは、大変だったようだ。ハードを売る前にソフトを提供する。田植機の普及もそうだが、生産者の理解を得て、初めて機械化が進む。農業の機械化は、大幅な省力化、コスト削減を実現すると同時に、そのことで生まれた農村の余剰労働力によって昭和30、40年代の日本の高度成長を支えたことを忘れないで欲しいと本紙インタビューで語った。(「この人と語る21世紀のアグリビジネス」へ) |
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2009.3.4 「昨年2月の第1回環境保全型農業シンポジウムは主に微生物防除剤、微生物農薬の知名度を高めるといったことを目的としていたが、今回はそこから1歩踏み込み、いかに使ったらより効果的な成果が得られるのか、いかに総括的な精査が得られるのかを議論する機会としたい」と3月3日、東京都墨田区の江戸東京博物館で開催した『第2回環境保全型農業シンポジウム』で挨拶した。今回のテーマは「IPM(総合的病害虫・雑草管理)の実践と微生物防除剤」。注目されているテーマだけに農水省をはじめ全国から関係者多数がつめかけ、先進的な地域事例や上手な使い方などの報告に聞き入っていた。IPMへの取組みも微生物利用も長い道のりかも知れないが、それだけに、いっそう関係者の連携を密にした、地域に根ざした普及展開がのぞまれる。 |
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2009.3.2 「農家さんはもとより、JA全農、JAグループなど流通業者のこれまでのご厚情に報いていくことを視野に入れながら、こと農業や農産物に対して農家が自信と誇りをもてるよう、キメ細かな技術普及を中心に当社が培ってきたことの全てを提案していきたい」と、本紙のシリーズ『視線』インタビューで答えた。昨年11月、同社は創立80周年を迎えたが、ここに来て研究開発型企業を目指す同社の色合いがより鮮明となってきた。殺菌剤ブイゲット、殺虫剤フェニックスが上々の滑り出しを見せているほか、アクセル、コルトといった殺虫剤が農薬登録圏内にある。3月13日の京大会館で行う学術講演会で一連の80周年記念事業を終え、今後はステップ・フォワードプラン(中期3か年経営計画・前進そして飛躍)の達成に向けて注力していく。(記事参照) |
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2009.2.23 JAバンクのCMに出演している余貴美子さん。2月19日の第8回JAバンク全国大会のサプライズゲストとして会場に。
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2009.2.20 「優秀賞も茨城県つくば市の仲間が獲得した。(私は)昨年、栄えある日本大賞をいただいており、できることなら仲間に大賞を受賞して欲しかった」と謙虚さを漂わせた。東京ドームで開催されている『世界らん展日本大賞2009』において、2年連続で日本大賞に輝いた。受賞花名は、リカステ属の『ショールヘブン‘ヨウコズ デライト'』。「日中は23〜24℃、夜間は14℃程度で丹念に育てました。日本の夏を嫌う品種なんです」とはにかむ。中南米に自生する蘭のリカステ属。実は、受賞花は、99年に日本大賞に輝いたリカステ属『ショールヘブン‘キョウト'』のサラブレッド。‘キョウト'をいっそう進化させ、17本の花茎に大きな花とつぼみをつけた力作として、高く評価された。
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2009.2.18 「今、農村に元気がありません。景気が悪いと、すぐに『収入だ、お金だ』という話になりがちですが、重要なのは心の豊かさ。『見栄、無理、ムダ』がどれほど農村の生活を窮屈にしているか。本当の意味で成長するためには、教育文化活動が絶対に必要です」と、JA秋田おばこの取り組む女性大学とその意義について語った。「女性部が教養を身につけて活躍することで、地域全体が活性化していく」という持論を持つ。
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2009.2.16 「農業者なら賃借対照表ぐらい読めるようにならないとダメ。青年部に属している息子も今、一生懸命簿記をやっている。JAの営農指導職員は技術指導よりも、経営指導ができるような教育をしないといけない」と、JA職員を徹底的に教育するべきだと提言。さらに農業法人とJAの連携強化も訴えた。
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2009.2.12 「“和歌山ならでは”の優れた農林水産物を選び、『プレミア和歌山』(和歌山県優良県産品)と名付け、和歌山ブランドを全国の消費者の皆さまに知っていただくためにこの機会を設けました」と語る。2月11日、東京ビッグサイトで行われているスーパーマーケット・トレードショーに合わせ、報道関係者を対象に同県の安全・安心・こだわりの産品181品目を一挙に披露する機会を設定した。昨年12月の同県優良県産品推奨制度で認定を受けたものの披露だが、従来の製造・生鮮物に、観光資産を加えているところに和歌山ミシュランの所以があるように思える。「特に、いにしえより伝わる祭りや伝統芸能は製造物や生鮮物とともに県が誇るべき大きな財産であり、大切に未来に引き継いでいかなければならない」の言葉に、地域ブランドを発信する姿勢に稟(りん)としたものがあった。 (関連記事)
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2009.2.6 瀬戸内寂聴訳の『源氏物語』朗読を10年前から続けており、「10年前と今とでは読み方が違います。『源氏物語』には、例えば繊細な自然描写がありますが、朗読の回を重ねると、それが人物の心理描写と重なっていることがわかってくるのです」と語る。舞台では数々の賞に輝いたが、代表作はやはり「はなれ ぜおりん」(水上勉原作・木村光一演出)。24年間演じ続けた後、芝居のほうは04年で終わりにし、今は一人語りで「おりん」をやっている。本紙インタビューでは近況と共に、食べ物の大切さや食料自給率などを話題として少女時代の食糧難時代については「おコメの配給が少なかったため田舎へ買い出しに行き、満員の汽車に窓から乗ったこともありました」などの追憶もたどってもらった。 (関連記事)
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2009.2.3 「小泉・安倍・麻生首相と、ここ3代の首相はみなアメリカ風新自由主義、弱肉強食の強者の論理を展開しています」とする。落合さんは母親の介護体験が長かっただけにお年寄りの健康管理にからむ麻生失言を「最悪」とした。「長寿なんて言葉を使えない時代になったことは無念ですね」ともいう。後期高齢者医療制度などをめぐっては「若い人たちの社会保険料負担などが重くなるのは高齢者が増えるからだといいますが、その前にまず税金のムダ遣いをなくすなど国のやるべきことをやって下さいといいたい」とした。本紙のJA女性大会特集のインタビューでは、若者と高齢者の間に「対立構造をつくり、自分たちの責任を果たさないのは権力の1つのやり方です」とも指摘した。 (関連記事)
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2009.1.30 「ピラクロニルは、JA全農と弊社の共同開発によって生まれた新規除草成分。1成分でヒエはもとより、広葉雑草、さらにはカヤツリグサ科雑草まで幅広い効果を示す。特に、コナギ、オモダカといった、現在問題となっている雑草に対して非常に優れた効果を示す」という。このほど、都内ホテルで行った新規除草成分ピラクロニルを含有した水稲用除草剤の本格的な市場投入を明らかにした場面だった。もちろん、「これも現在問題となっているSU(スルホニルウレア)抵抗性雑草に対しても同様に優れた効果を発揮する」という。 (関連記事1)
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2009.1.29 本紙09年新年号「特別鼎談・食と農の再生と自給率向上をめざして」に登場。
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2009.1.28 「もともとは家業のみかんと茶で就農したが、みかんの価格暴落に対応して昭和53年からイチゴを導入。平成8年に認定農業者になり法人化した後、イチゴ栽培とジャム加工に特化するようになった」と、静岡市でイチゴ経営に取り組む中嶌さん。インターネットによる宅配注文は、20年4月の時点で7000か所にもなる。 「味にこだわりたいので、高設栽培だけでなく土耕栽培も行い、温度管理も自動ではなく手動で、労力をいとわずにやっている。6年前から若い農業者の雇用も始めた。将来は継いでくれるように期待している」と、展望を述べた。 (関連記事)
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2009.1.27 「JA佐城東与賀支所に、平成18年に33戸の全戸加入で集落営農組織を設立。効率的な農地利用をすすめるとともに、トラクターや田植え機の組合所有などを推進し、3年後の法人化を目指している」。中村集落は典型的な水田農業地帯。現在、1戸平均2.3haを耕作している。
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2009.1.26 「平成12年に農業認定者となった時には水稲14ha、小麦5.5ha、作業受託37haで計57haほどだったが、コストダウンや土地利用集積をすすめて20年にはほぼ倍増の101haに規模拡大。21年にはさらに広げて120ha以上を計画している。 13年には作業受託や資材販売部門を独立した菅久サービスを設立。「女性の農業経営参画が狙いなので、菅久サービスの代表は妻がやっている。将来的な後継者として、娘の経営参画への足がかりにもなった」という。18年2月にはエコファーマーの認定も受け、同年11月には「しずくいし営農組合」を設立。「目標はほ場の団地化500ha」だ。 (関連記事)
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2009.1.23 「世界的な人口増加を背景にして、農業や食料は成長産業だからその中で農薬の果たす役割やR&D(研究開発)への投資の大きさを考慮し、有機化学事業のプラットホームとして育てていきたい」と、今後の農薬事業の方向性を本紙新春対談『食料需給と農薬メーカーの役割』で語った。
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2009.1.21 「赤提灯の店と緑提灯の店が並んでいたら、ためらわずに緑提灯の店に入ること」だけを義務とする「緑提灯応援隊」の隊員。応援隊は日本の農林水産物をこよなく愛でる“粋なお客”の集まりだ。隊員数は現在全国で7000人以上いる。「応援隊といっても組織ではなく、隊長もいないし、会費もとらない。店のファン・常連客ならだれでも入れる」という。
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2009.1.20 「就農したのは平成8年。収益性を考えて、13年からミニトマト栽培を始めた」。現在は作目の9割近くがミニトマトで、JAのミニトマト部会部会長も務める。「設備投資削減のために、自前でハウスをリフォームしたり、20年にはGAPを取り入れた。顔が見える農産物を狙って、年1回は消費者との現地交流会も開いている」と、栽培・販売面での工夫を数多くこなしている。
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2009.1.19 「高校卒業後26年間、消防士として勤務するかたわら勤め人の父とともに農作業を行ってきたが、平成7年に妻が認定農業者となり、自分自身も専業農家になろうと10年に消防署を退職した」という。現在は息子の和彦さんもあわせて3人ともが認定農業者。15年に家族経営協定を結び、家族一丸となって「前川農産」を経営している。
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2009.1.16 5年前札幌市へ転勤した時、地元の食材や酒がスーパーや居酒屋に少ないことに落胆し、「これは何とかしなくては」と飲んで食べて、ちょっぴりでも自給率を上げる方法はないかと考えたのが、地場産品を積極的に使う居酒屋やレストランを消費者として応援することだった。「農林水産業を元気づけたい」との思いから、国産食材を5割以上使っている店に緑提灯をプレゼントすることを決め、05年4月小樽市に緑提灯第1号店が誕生した。
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2009.1.15 「JA新ふくしまでは、担い手農家を支援するチームをAST(Agriculture Support Totalteam)の名前で取り組んでいる。管理者1人、現場担当5人の計6人で、1人あたりの担当農家は150程度。これは最低月1回は訪問できる限度人数だ」。
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2009.1.14 「JA京都にのくにでは、親切、丁寧、迅速をモットーに攻めの営農活動をしている」と、TAC活動方針を述べた。実際の活動については、「管内10か所の営農経済センターと協議して選定した担い手、1人あたり約60軒を担当している。個別支援や集落組織の法人化支援のほか、農業塾「野菜の学校」も開いている。農業に興味のある人なら誰でも入学でき、平成19年度は14人、20年度は27人が入学し毎月2回の講習会を開いている」と、その取り組みを紹介している。
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2009.1.13 「対象の担い手から『現在はホウレンソウ、ナスを栽培しているが、年間を通じた収入と後継者の就農をすすめたい』という要望があり、省力化と安定収入などのメリットを説明し、JA契約出荷の『ぬくもりねぎ』の作付けを推進した。20年12月が初出荷だが、10aあたり50万円程度の売り上げは見込める」と、自身のTAC活動の成果を紹介した。
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2009.1. 「名実ともに世の中に認知されたことを誇りに思います。今回の受賞を機に、環境保全や食の安全・安心に対する意識をいっそう高めていきたい」という。同社5名が、さきの民間部門農林水産研究開発功績者表彰で農林水産技術情報協会理事長賞の栄誉に輝き、代表して表彰式に臨んだ。功績名は、『イネ種子伝染性病害用微生物農薬エコホープ剤の開発と普及』。受賞は、環境負荷の少ないイネ種子伝染性病害防除製剤として、化学農薬に匹敵する微生物農薬を開発したことに加え、従来の微生物農薬が抱えていた効果が緩慢、対象病害虫が限られるなどの課題を解決したことが高く評価されたもので、微生物農薬の開発とその利用に新境地を拓いた(関連記事その1、その2)。
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2009.1.8 「日本の農協は世界にも類例の少ない、他事業兼営方式の総合農協だ。その課題は「部門別採算性の確立」にある。農協制度のスタートから部門別採算性の確立を経て、先進的な取り組みをしている農協の事例検討や経営分析論などを交えて、全9章の構成で総合農協発展の可能性を論じた」という、『総合農協の構造と採算問題』(平成18年1月、日本経済評論社)で、20年度JA研究賞を受賞した。
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2009.1.5 仕事始めの5日、JAグループ全国機関賀詞交換会であいさつ。昨年、続発した食品偽装事件、地震などの自然災害と米国発金融危機で国民に不安が広がっているが「JAグループはその不安を解消するために貢献できる力を持っている」として、農業の担い手支援と安心・安全な農産物の提供、高齢者支援などJAは社会貢献と地域経済の一環を担っていると改めて強調。 厳しさが予想される経営環境だが、担い手に出向く事業と、減量経営から脱却して各事業が相乗効果を発揮するような取り組みで組合員と地域住民の信頼を得ることが必要だとした。とくに市場原理だけでは解決できない問題をJAグループが協同の力で乗り越えることが期待されており「行き過ぎた市場原理は社会にゆがみを生んでいる。今こそ協同組合の出番。自らの組織の存在意義に自信と誇りをもって仕事を」と呼びかけた。
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