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コラム
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暦は400年周期 |
シドニーオリンピックがいよいよ目前に迫った。 オリンピックの年は「うるう年」というのが常識であり、今回もそのとおり2月は29日であった。ところが、それは例外も例外400年に1度の例外である。 日本が現行の暦を採用する以前は、太陽太陰暦で今の暦より1か月程度遅かった。 それが、いまからほぼ130年前の明治5年12月3日を、明治6年1月1日とすることで、現在使っている暦が始まっている。 ”飛ばし”は旧山一証券で一躍脚光を浴びたが、暦でも、ほぼ1か月ほどの”飛ばし”を行ったのである。 われわれが用いている暦は、ほかならぬこのグレグリオ暦である。 そうであれば、2000年の今年は平年の筈。ところが実際には29日になっている。なぜか。100で割り切れても、さらに400で割り切れる場合は「うるう年」とするという(3)の原則があるからだ。 このため、(1)のルールで、4年に1度、滞貨を一掃する。ところが、それでは逆に0・03日一掃し過ぎになるので、(2)と(3)のルールで調整する。 日本では、当時、グレゴリオ暦を採用していたわけではないが、1600年は、歴史上の一大転機となった天下分け目の関ヶ原の合戦が行われた年である。 このまま”日本沈没”にならぬよう、天下分け目の国難をなんとか乗り切りたいものである。 (MMC)
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