『第11回IUPAC農薬化学国際会議』(主催:日本農薬学会、梅津憲治会長=大塚化学ホールディングス専務・注)が8月6日〜11日の6日間、神戸国際会議場および神戸ポートピアホテルなどで開催される。
4年に1度開催される農薬化学分野における世界最大の国際会議で、世界65カ国・地域から約1200名の農薬科学に携わる研究者が神戸に参集し、最新の研究成果を発表する。8月9日開催の「農薬ゼミ」には、一般から公募された消費者300名が参加予定。
本会議のテーマは、「作物保護、公衆衛生、環境保全に関する技術革新」。基調講演、特別講演が神戸国際会議メインホールで行われ、その後、5つの講演会場にわかれて、セッション講演、ランチョンセミナーなどの講演が企画されている。神戸ポートピアホテルでは、約600点のポスター展示も。
本会議における主な講演は次の通り。
《基調講演》
J・Cコリンズ(米国デュポン副社長兼農業事業部長)『作物保護の化学:未来への挑戦と機会』(8月6日)
《特別講演》
◇森謙治(東大名誉教授)『環境にやさしい病害虫防除法の探索:一合成化学者の考察』(8月7日)
◇S・パンディ(FAO、ローマ)『豊かさの中の飢餓と栄養不良:今、何をしなければならないか?』(8月8日)
◇Y・ヤン(中国農業部農薬検定所)『中国の農薬取締法の現状と将来への改革』(8月9日)
◇K・Dラッキー(IUPAC化学と環境部会長、米国ダウ登録部長)『食品中農薬残留についての食品安全性試験と国際貿易との係わり』(8月10日)
(注)IUPAC 国際純正応用化学連合と呼ばれている。1919年に英国で設立され、現在の本部は米国。化合物名、測定法、分子量など、およそ「化学」に関するあらゆる世界共通のものさし、名称を統一化するために設立された組織。
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