群馬県は5月11日、東京都港区のヤクルトホールで『ぐんま科学フォーラム in Tokyo「有機リン問題の最前線」』を開催する。参加費無料。定員570名(申込先着順)。
同県では、独自に行ってきた有機リンの慢性毒性に関する研究に照らし、健康への影響を考慮して、全国で初めて無人ヘリコプターによる有機リン系農薬の空中散布について自粛要請を行っている。
フォーラムでは、臨床の現場や研究の現状を踏まえ、自粛要請の背景や影響、有機リン問題の課題と対応などを明らかにする。
基調講演は、(1)「有機リン系化学物質の毒性−化学兵器から殺虫剤まで−」(杜祖健コロラド州立大学名誉教授・千葉科学大学客員教授)、(2)「有機リン系農薬の医学的評価」(坂部貢北里大学薬学部公衆衛生学教授)、(3)「有機リンの空中散布による健康被害−臨床現場からの報告−」(青山美子青山内科小児科医院医師)、の3つの演題で行われる。
また、基調講演者などによるパネルディスカッションも行われる予定だ。
なお、当日は、有機リンに関する資料の展示、「農薬読本」などの頒布も行われる。
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