農薬工業会（井上克信会長・日本曹達社長、本部：東京都中央区）は11月14日、東京都台東区の金龍山浅草寺本堂で、恒例の『虫供養法要』を行う。農薬工業会創設（昭和28年）直後から毎年行っているもので、今年で52回を数える。
『虫供養法要』は、農産物生産を確保するための研究開発に犠牲となった諸虫の霊を慰めるために行っており、浅草寺の年中行事の１つともなっている。
【解説】
ここに来て、事務局体制を新たな展開に向け固めてきつつある同工業会。「足下を、改めて見つめ直しており」（業界評）、期待したい。
しかしながら、「食の安全・安心」を基軸に、現在進行しているポジティブリスト制度への対応、ＩＰＭ（総合的病害虫・雑草管理）への支援、これと連動し枠を広げたとも思われるＧＡＰ（適正農業規範）への取組み、さらに、ジェネリック（特許切れ）農薬の伸長などと、どう整合性を保ち、日本農業の活性化と成長を促し、かつ、担い、リードして行くのか。業界を取り巻く課題は多い。
「継続は力なり」とよく言われる。消費者との対話を実践・継続している「農薬ゼミ」を高く評価したい。が、そろそろ、消費者主催「農薬ゼミ」の道はないのもだろうか。関係者の意見を問う。
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