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コメの先物取引の不認可を通知 −農水省 (4/12)


 農水省は東京穀物商品取引所と関西商品取引所から申請されていたコメの先物取引の試験上場について、4月12日、正式に不認可の通知をした。
 理由は現在のコメの生産、流通、価格政策と整合しないと判断したとしている。
 潜在的需給ギャップが大きいコメには食糧法に基づき生産調整を行っている。その実効性を確保するため、稲作所得基盤確保対策など生産調整への参加を要件とした施策を実施しており、引き続き生産調整の継続と非参加者への参加を誘導している。
 一方、先物取引市場を認めれば、生産調整に参加するかどうかにかかわらず、すべての生産者で先物取引を通じた販売が可能になり、農水省は生産調整への参加を誘導している「現在の政策とは整合性を保てない」と判断、先物市場開設は商品取引所法の「生産及び流通に著しい支障を及ぼし、又は及ぼすおそれがある」に該当するとした。

(2006.4.14)



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