農業協同組合新聞 JACOM
   
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政府所有の米国産米 遺伝子組み換え米の混入なし
−農水省 (10/30)


 今年18年8月19日に安全性について未審査の遺伝子組み換え米(LLRICE601)が微量だが、米国内で商業用に流通した長粒種米に混入していたことを米国政府が公表した。
 厚労省は、地方自治体を通じて、米国産米を輸入した国内の業者を調査した結果、1輸入業者が平成18年に輸入した加工品に長粒種が含まれていることがわかった。同省は、業者に対しLLRICE601が混入していないことがわかるまで販売をおこなわないよう指導した。 同省は、以後も長粒種米と長粒種米を主原料に使った加工品を対象に、輸入時の検査をおこなうこととした。
 農水省はこうした動きを受けて、国家貿易で輸入する米国産米のほとんどは中・短粒種米であるものの、国民に安全な米を供給する観点から、9月27日より、輸入済みの全在庫について、遺伝子組み換え米の混入の有無を検査してきたが、10月30日、163の全てのサンプルの検査を終了し、遺伝子組み換え米の混入はなかったと発表した。
 検査の対象になった米国産米は、平成12年度から平成17年度までに輸入したうるち精米、うるち玄米、うるち砕精米合計110万7699トン。

(2006.10.31)



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