農水省は11月24日の食料・農業・農村政策審議会食糧部会に19年産米の生産目標数量を全国で828万トンとするなどの改訂需要見通しを示し了承された。
18年産米は全国の作況が「96」で予想収穫量は855万トンが見込まれている。このうち加工用に仕向けられると見込まれる15万トンを除いた840万トンが主食用の供給量となる。これに6月末の在庫量確定値259万トンを加えた1099万トンが供給量の合計となる。
18年7月から19年6月までの需要量は844万トンとなっていることから、来年6月末の在庫量は255万トンと見込まれている。もちろん在庫量は今後の販売状況によって変わる。
一方、19/20年の需要見通し、17/18年の需要実績の確定値、851.7万トンをもとに算定され835万トンとなった。
しかし、18年産米は作況96でもほぼ需給が均衡したことから、需要量よりも多い大幅な過剰作付けがあった。生産目標数量の833万トンに相当する面積は157.5万haだが、実際の作付け面積は8万ha相当の過剰作付けとなったとみられている。かりに作況が100の場合は需要量より43万トンもオーバーした。
そのため19年産では過剰作付けを解消するため、18年産の生産目標数量833万トンと実際の18年産主食用供給840万トンとの差、7万トンを19/20年需要見通しの835万トンから削減することにし、19年生産目標数量(需要見通し)を828万トンとすることにした。このうち政府は40万トンを買い入れる。
都道府県別の19年産需要見通し数量は30日に示されるが、産地ごとに需要見通しを超えている場合はその生産数量を削減する方針とした。
|