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内閣総理大臣賞などを表彰 お米とわたし作文・図画コンクール
 −JA全中 (1/20)


図画部門で内閣総理大臣賞を受賞した三浦順平君
図画部門で内閣総理大臣賞を受賞した三浦順平君

 JA全中主催の第30回「ごはん・お米とわたし」作文・図画コンクールの表彰式が1月20日(金)、虎ノ門パストラル(東京都港区)で開催された。
 同コンクルールは、全国の小中学生を対象に、古くから日本の食卓と国土を豊かに彩ってきた稲作や農業、お米、ごはん食などを見直し、理解してもらうことを目的に昭和51年から開催されている。
 今回は全国42都道府県から作文約3万6500点、図画約6万3200点の応募があり、作文39点、図画900点が最終審査に残った。内閣総理大臣賞、文部科学大臣賞など各賞受賞者は、昨年11月に開かれた最終審査会で決定した。
 開会の挨拶で宮田勇全中会長は、「昨年7月に食育基本法が施行され、食への関心が高まってきている。現在の食生活は、核家族化による個食の増大など、食を通じた家族や友人などとのコミュニケーションの機会が減っている。しかし、今回応募された作品を見る限り、稲作や農業、お米、ごはん食を通じて家族や地域の人々との交流が、率直でノビノビと描かれていると思う。JAグループは今後も、稲作や農業、お米、ごはん食への理解を深めてもらう活動を行い、子どもたちの健康や人格形成、健全な社会づくりに寄与していきたい」と、次代を担う子どもたちに稲作や農業への理解を求める活動に積極的に取り組むことを誓った。
 会場には、作文・図画で内閣総理大臣賞、文部科学大臣賞、農林水産大臣賞、JA全中会長賞を受賞した計32名の小中学生と家族、JA関係者などが参列した。
 図画部門で内閣総理大臣賞を受賞した山形県山形市立第九中学校3年生の三浦潤平君は受賞作品について、「モデルは同級生の祖母です。一生懸命稲刈りをしている姿を見て、描きたくなった」と動機を語り、クラブ活動などで時間を取られたため、下書きから約4ヵ月かけて完成させた。「以前は田んぼに稲が植えられていても気にかけることはなかったが、この絵を描いてからは稲の成長を気にするようになった」と、稲作に対し見る目が変わり、稲作にたいする理解が深まったようだ。
 審査委員長の川野重任東京大学名誉教授は、「受賞されたみなさんの作品を見て感心したのは、両親、おじいさん、おばあさんなど回りの人から聞いたことだけではなく、自分で実践したことを作品にしたこと。“大切なお米”の岡山県玉野市立荘内小学校3年生の大塚宏太郎君は、自転車で田んぼに落ち、農家に謝りに行き、自分で稲を起こした経験を書いています。隣のおじさんに稲がどのように育つのかを聞き、お米の大切さを理解し、お母さんがごはんは残さず食べなさいと言っていた意味が分かったと自分で実践したことが良く書いてある。」と、自らの目で見、耳で聞き、身体で感じることがとても大切だと講評した。
 表彰者は以下のみなさん。

○内閣総理大臣賞
▽作文部門 伊藤浩司(山形県鶴岡市立朝日小学校3年)
▽図画部門 三浦潤平(山形県山形市立第九中学校3年)

○文部科学大臣賞
▽作文一部 大塚宏太郎(岡山県玉野市立荘内小学校3年)
▽作文二部 前場理恵子(香川県丸亀市立城西小学校6年)
▽作文三部 佐々木基登(秋田県秋田市立御野場中学校1年)
▽図画一部 糸岡楓(熊本県山鹿市立大道小学校1年)
▽図画二部 倉重南菜子(茨城県阿見町立阿見第一小学校4年)
▽図画三部 土肥志文(福岡県方城町立方城中学校3年)

○農林水産大臣賞
▽作文一部 佐藤文哉(宮崎県高千穂町立上野小学校3年)
▽作文二部 吉野竜生(石川県志賀町立富来小学校4年)
▽作文三部 木室圭司(佐賀県私立佐賀清和中学校3年)
▽図画一部 林南見(広島県尾道市立日比崎小学校3年)
▽図画二部 加来奈々子(福岡県北九州市立曽根小学校6年)
▽図画三部 小森美香(佐賀大学文化教育学部附属中学校3年)
以下省略

受賞者全員で記念写真
受賞者全員で記念写真
(2006.1.24)


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