(社)農協協会と農業協同組合新聞は、毎年恒例となった「2006年 新年の集い」を1月23日に東京・大手町のアーバンネットビルで開催した。会場にはJAグループ各組織代表者やOB、その取引先企業関係者、研究者など約240名が参集し、農業や農協を取り巻く厳しい環境を乗り切るための課題や新春の抱負を語り合い、懇親を深めた。
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JAグループ全国連関係者やJAのトップとそのOB、農業関連企業関係者、そして研究者などが一堂に会して懇親を深め意見交換する場として定着してきた感のある農協協会と本紙の「新年の集い」は、1月23日に開催された。今年の集いには昨年を上回る約240名が参集した。
中川敞行農協協会会長は「さまざまな農協攻撃がなされているが、協同の精神・相互扶助を掲げて、お互いにスクラムを組んで突破していかなければならない年だと思う。協会と新聞はその一助になりたい」と開会の挨拶をした。
次いで、JAグループ全国連の代表者が挨拶。JA全中の前澤正一常務は「農協のおかれた厳しい状況を跳ね返す最後のチャンスとし考えて10月に開催される第24回JA全国大会に全知全能を傾け取り組んでいきたい」と挨拶。
JA全農の飯島俊彦常務は「なんとしても明るい将来を実現するために、役職員一丸となって“新しい全農を創る”ために頑張っていく」と全農改革への決意を込めて挨拶した。
JA共済連の長尾保秀常務は「農家の営農、暮らしをバックアップするJA共済の役割をこれからもしっかりと担っていきたい」と挨拶した。
家の光協会の山本昌之専務は「JAの求心力、組合員の結集力のために教育文化活動の活性化に引き続いて取り組んでいく」と18年度への決意を語った。
その後、元農協愛友会会長で今年95歳になる谷碧さんが元気いっぱいに木槌を振るい鏡開きを行い、梶井功東京農工大学名誉教授が「危惧する問題が多々あるが、それを跳ね返しJAの今後の発展に期待するとともに、この新聞がそのために役立つことを祈念する」と挨拶し、乾杯の音頭をとった。
また、今村奈良臣東京大学名誉教授は、農協人文化賞審査委員長として「全国からこれをと思われる優れた方を推薦して欲しい」と語るとともに「優れた農協には優れた人材がいる。農協改革にとって人づくりが必要であり、そのために農協人文化賞がある」と挨拶した。
さらにテレビキャスターの宮崎総子さんからJAグループへの期待が、農薬工業会の猪飼隆会長は農薬ゼミなどの活動内容やこれからの抱負が語られた。
ステージ上では、賑やかに江戸の踊りである「かっぽれ」や獅子舞が披露される一幕もあり、現役の役職員とOBが久しぶりに顔を合わせての談笑や研究者と全国連役員が意見交換するなどいくつもの歓談の輪ができ、華やかに和やかに時が過ぎていった。
そして今年の互いの健闘と来年またここで再会することを約し散会した。
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