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輸入尿素7.34%、国産尿素7.62%値上げを決定
17肥料年度1〜6月期 −JA全農


 JA全農は、2月2日に平成17年肥料年度(17年7月〜18年6月)下期(1〜6月)の尿素価格について、海外情勢および国内尿素メーカーとの交渉結果をふまえて、上期(7〜12月)に対して、輸入尿素を7.34%、国産尿素を7.62%値上げする(全農から対県渡しベース)ことを決めた。
 値上げを決めた理由として、全農は次のような説明を行なった。
 輸入尿素は世界的に需要が旺盛だが、主要な尿素輸出国である中国からの輸出が、2004年に400万トン(工業用含む)あったものが、中国国内需要に向けるためか昨年中ごろから輸出税を設け輸出を抑制。2005年は推定値だが180万トン減の220万トンと、輸出量が激減したこと。また、主要輸出国のひとつであったインドネシアの輸出がほとんどなくなり、需要がタイトになっていることなどから、国際市況が一昨年から高騰を続けていること。
 為替の円安(ドル高)が進行し、輸入コストが大幅に上昇していること。
 国産尿素については、国内メーカーから記録的な原油高を背景とする原燃料費コストの上昇と、尿素事業の採算改善を理由として、30%以上の大幅な値上げ要求がされた。全農は、厳しい農業情勢であることからコストアップ要因のメーカーによる吸収を求め、交渉が難航したが、最終的には輸入尿素に準拠した価格として7.62%で妥結した。
 全農の尿素取扱量は約14万トンで国内シェアの約6割。うち国産尿素は1万5000トン。

(2006.2.3)



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