| ＪＡ全農は２月２日に第15回経営役員会を開き、食肉新会社の設立を決めた。
経済事業改革構想に沿い、事業環境の変化に対応するため効率的で柔軟な組織形態への転換を図り、意思決定を迅速化し、経営体質の強化をめざし新会社を設立する。
現在全国本部で行っている食肉事業を新会社に移管すると同時に、食肉加工事業を主たる業務とする全農ミート（株）を吸収合併し、直販機能・食肉加工事業の強化等を図る。新会社設立以降も畜産販売部は存続するが、組織は大幅に縮小し人員数名の規模で、行政や系統組織への対応を継続する。
新会社は６月１日に、全農の100％出資で設立、資本金は18億円。９月１日に全国本部４ヵ所のセンター（中央、中京、近畿、九州）の食肉販売事業を新会社に移管。同時に新会社が全農ミートを吸収合併し、食肉事業の会社化をスタートさせる。全農ミートは工場など資産を現物出資（約７億3000万円）し、スタート時の資本金は25億3000万円とする
会社設立から事業が始まるのに３ヵ月を見込んでいる。昨年の鶏卵事業の会社化では、会社設立から事業スタートまで２ヵ月だった。これは、新会社の取引先が約3300ヵ所と、鶏卵会社の約1700ヵ所の場合と比べかなり多く、準備に時間がかかるため。
事業スタート時の新会社は、本社を東京都港区港南5-1-19（現在の中央畜産センター）に置き、会社名は、現在仮称でＪＡ全農食肉販売株式会社としている。事業内容は、▽肉牛・肉豚の集荷・販売、▽牛・豚加工肉の集荷・販売、▽牛・豚内臓・原皮の集荷・販売、▽包装肉・食肉加工品の製造・販売、肉豚の相場発表、▽その他食肉販売に附帯する業務、を行う。年間取扱高は、18年度は1323億円（９〜３月の７ヵ月）、19年度は2224億円を計画している。人員は、パートを含めた現行の760人から、社員約400名とする。なお、社名は、２月末までに正式に決めたいとしている。
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