日本フードサービス協会が、さきごろ発表した2005年(1〜12月)の「外食産業市場動向調査」結果によれば、全業態トータルの全店売上げは、前年比102.2%と04年を2.2%上回った。客単価は98.8%と04年を下回ったが、客数が103.4%と増えたことで売上げがアップしたといえる。
業態別の売上げは、ファストフード、ファミリーレストラン、パブ/居酒屋、ディナーレストラン、喫茶、その他のいずれもプラスとなっている。分野別には、ファストフードの持ち帰り弁当・寿司、パブ/居酒屋のパブ・ビヤホールが店舗数が減ったこと、ファミリーレストランの洋風で客数が減ったことでマイナスとなっている。
全業態トータルの客数は、103.4%と店舗数101.7%を上回っている。
客単価は98.8%と前年を下回ったが、ファストフードの洋風(94.5%)での下落が大きく、全体を押し下げた格好となっており、ファストフード以外の業態は前年を上回っており、基本的には客単価は上向きとなっているといえる。
既存店ベースでの売上げは99.2%と04年より0.8%下がったが、ここ数年の中では下げ幅はかなり縮小しており、とくに10〜12月は3か月連続して前年比プラスと外食市場の好転がうかがわれる。
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