JA全中、JA全農、農林中金は2月9日、新JAビルの建設、移転を正式に決めた。新JAビルは、東京・大手町の東京消防庁に隣接する大手町合同庁舎跡地に建設する。
日本経団連、日本経済新聞社と低層階を共有スペースとして、その上に3棟のビルが立つ。新JAビルは中央のB棟で高さ180メートル、地上37階、地下4階。JA全国連の事務室は26階から上。使用面積は約33200uで現在とほぼ同じスペースだという。
この計画は東京都が都市計画審議会の議決を経て決定、1月に告示した。
都市再生計画として、同地区の開発は国際交流拠点の再構築、環境への貢献、周辺地区との連携などをめざしており、JAグループは「農業・農村ギャラリー」(仮称)を設置、都市農園も運営して、周辺住民の地域交流と総合学習の場の提供、国際会議などに参加する内外の経済人に対する農村、農業理解の促進などを図っていく。
現在のJAビルは昭和39年の竣工で空調や電気など基本設備の老朽化が進み、高度化するオフィスニーズへの対応が難しくなっていた。この事業は現JAビルと等価交換で権利変換を行うため、新JAビルの建設費用、現JAビルの取り壊し費用、移転費用などをまかなうことができ、会員からの資金拠出を必要としない。
平成19年4月に新ビル建設に着工、21年3月に竣工。同4月に移転と現JAビルの取り壊しの予定となっている。
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