農業協同組合新聞 JACOM
   
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JAグループの一員としての誇りと自覚を
 −JA全国機関新規職員研修会


 JAグループの新入職員を対象にした「18年度JA全国機関新規採用職員研修会」が4月3日、JA全中5名、JA全農51名、JA共済連21名、農林中央金庫76名など計292名が参加してJAホールで開かれた。
 JA全中宮田勇会長は『新規採用職員に期待すること』と題した訓話で、「JAグループは連帯と強調を理念に、農業や食を通じて多くの人々と結びついている。また、農家組合員からも大きな信頼を寄せられている。このことに自信と誇りを持って、これからの仕事に取り組んで欲しい」と、新入職員を励ました。また、今改革が叫ばれているが、「大切なのは改革の方向だ。現状の理解だけでなく、問題点がどこにあるのか、その問題点をどのように改革すれば良いのか、そのことを常に考えることが大切」と、常に問題意識を持つことの重要性を訴えた。最後に「初心を忘れず、一日一日を大切に過ごすこと。付き合いを広げ、多くの友人を作り、幅広い視野を持った社会人になることを期待しています」と述べ、新規職員をはげました。
 JAの仕事の内容を紹介したビデオ『私たちのJA』観賞後、土屋博全中常務が『JAグループを考える』との題で講義を行った。常務は「なぜJAグループを希望したか」と、新入職員に質問した。「実家が農家で農業に関係する仕事に就きたかったから」、「農業に興味があり最初から希望していた」、「祖父母が農業を行っていたので、農業が身近にあったから」などの答えが返ってきた。また、農業協同組合と会社はどう違うかについて、環境問題、農村の過疎や高齢化、地球的規模で考えた国内農産物生産の必要性など資本の論理だけでは解決できない多くの問題に対し、協同組合が果たす役割、社会的使命を説明した。その後、作家でJA経営マスター塾長の竜門冬二氏が記念講演『歴史に見る新社会人へのメッセージ』があり研修会を終えた。
 参加者は今後はそれぞれの職場で入会式や研修などに臨み、JAグループの一員としての一歩を踏み出す。
 なお、18年度の新規職員数は、全中5名、全農226名(うち全国本部42名)、共済連170名(うち全国本部21名)、農林中央金庫83名、家の光協会6名、農協観光79名などとなっている。

訓話する宮田会長(左)JA綱領を唱和する新入職員(右)
訓話する宮田会長(左)JA綱領を唱和する新入職員(右)

(2006.4.6)



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