JA共済連(上原寿宰理事長)は、このほど17年度の共済金支払概況(速報値)をまとめた。
それによると、長期・短期共済金支払合計は、件数が488万5000件(前年対比98.0%)、共済金が3兆5341億円(同97.7%)と、件数・共済金ともに減少した。
件数・共済金がともに減少した原因についてJA共済連は「16年度は台風や新潟県中越地震など自然災害の支払いが発生したが、17年度は大きな自然災害が少なかった」ことをあげている。
共済金支払の内容をみると、事故共済金は件数が211万5000件(同89.6%)、共済金が1兆236億円(同85.7%)と減少している。しかし、満期共済金は件数が174万6000件、共済金が2兆139億円と依然として高い水準にある。
事故共済金の内訳をみると、長期共済は件数が95万8000件(同70.5%)、共済金が7686億円(同82.5%)と大きく減少している。中でも建物共済関係の自然災害による共済金支払は、件数が13万6000件余(同26.2%)、共済金が888億円(同35.9%)と16年度より金額で約65%も減少している。
また、短期共済は件数が115万7000件(同115.5%)、共済金が2550億円(同97.2%)となっている。
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