「子どもがいうことを聞かない」「子どもを愛せない」など、日常的なことから深刻なものまで、子育ての悩みは多い。その背景の一つに、少子化や核家族化などによって、身近な相談相手が減り、悩みを一人で背負い込んでしまうことがある。
そうした子育てに悩む母親を応援しようとJA共済連では、子育て本のロングセラー、山崎房一著「お母さんのガミガミが子どもをダメにする」(PHP研究所発行)を中心に抜粋してまとめた「子育て日めくり」を作成し、全国のJAの窓口で配布する。
この日めくりは、表面にはショートメッセージとイラストが、裏面にはメッセージの解説が書かれた31枚のカードからなる組み立てスタンド式で、育児に追われ本を読む余裕のない母親でも、台所など身近な場所に置いて、折にふれて目にすることができるように工夫されている。
例えば、「ニコニコ笑顔は 子どものやる気のエネルギー」の裏面には「…親がニコニコしていると、子どもはそれだけで安心します。幼い子は、その安心を基盤にして何事も恐れることなく取り組んでいけるのです」と解説されている。
JA共済連では交通安全教室などさまざまな社会貢献活動に積極的に取り組んでいるが、これはその新しい展開の一つといえるだろう。
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