農業協同組合新聞 JACOM
   
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広域3会社が国産こだわり宣言 −Aコープ店舗 (JA全農)


 (株)エーコープ関東、(株)エーコープ近畿、(株)Aコープ九州の広域一体化会社3社は5月17日、それぞれのAコープ店舗で地元産・県内産・国内産の農畜産物の取扱を進める「精肉、生鮮野菜」の国産こだわり宣言を行った。エーコープ関東は茨城、群馬など5都県のAコープ33店舗、エーコープ近畿は大阪、兵庫、奈良の3府県のAコープ30店舗、Aコープ九州は福岡、大分の2県のAコープ34店舗、計97店舗が対象。
 3社は、▽国内農産物の販売拠点としての位置づけを明確にし、生産者と消費者を安心で結ぶ「懸け橋」となる、▽安全で新鮮な国内農産物を組合員・利用者に届けるため地場産・県産・国内産最優先の商品政策、▽「生産者直売コーナー」をJAとの連携で積極的に進め「地産地消」「豊かな地域社会創り」に貢献、▽地元JA、全国のJAと連携を強め、「生産者の顔の見える農畜産物」の取扱強化を基本姿勢として、国産にこだわる商品展開を行う。精肉については、牛肉、豚肉、鶏肉、ひき肉は100%国産。味付肉、加工品(ハム)、馬肉、羊肉、内臓肉等は対象としない。生鮮野菜については、地元産、県産、国産の優先順位で扱い、輸入野菜は端境期で国産が不足する時期に限って扱うなど、一部の例外を除いて扱わないとしている。
 各社とも地元産農産物の販売には以前から力を入れており、店舗内に生産者直売コーナーを設置している。現在、エーコープ関東は24店舗(72.7%)、エーコープ近畿は16店舗(53.3%)、Aコープ九州は27店舗(79.4%)に設置済みで、各社とも将来的には100%設置をめざす。
 なお、果実については、国内で生産されていないものが多数あり、国内産宣言は見送られた。このこだわり宣言のPRとして17日からエーコープ関東で幟やポスター、国内産精肉割引セールなどのキャンペーンを行うのを皮切りに、同様のキャンペーンをエーコープ近畿、Aコープ九州でも行う。

(2006.5.19)



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