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来場者でにぎわう環境展 |
2006NEW環境展・東京会場が5月23日〜26日の4日間、東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催された。東館全ホールを使用し、出店規模は550社あまりとなり、過去最大規模となった。
1992年に始まった廃棄物処理展から発展し、今回で15回目。産業廃棄物処理をはじめ幅広く社会・経済活動からの環境負荷の低減をはかるため、毎年最先端の廃棄物処理、およびリサイクル技術の情報提供、機器・システムの展示など各種催しを行っており、循環型社会の形成の推進にも役だつものとなっている。
今年は廃棄物処理・リサイクル、収集・搬送、サーマル(焼却、溶融、炭化、乾燥、溶解、個化)、NEW環境(新エネルギー、省エネルギー、バイオマス、環境緑化、地球温暖化対策など)、水処理・土壌(水死鵜浄化、汚泥処理、土壌汚染対策)などが分野別に展示された。
東京農工大学は、大学の目標にMORE SENSE(使命志向型教育研究―美しい地球持続のために)を掲げ、04年以来、共生科学技術研究院に農学系・工学系を含むすべての教員を配置し、環境共生型の研究を展開しつつあり、▽バイオマス、ピコ水力、ナノグリッド等による地域新エネルギーシステムづくり、▽畜産糞尿のメタン発酵と飼料イネによる農業系物質循環制御技術開発、▽地元学と連携した地域再生・連携活動づくり、▽評価と合意形成のためのプラットフォームづくり(PEGASUS等)の4つの分野で活発に研究をすすめている。今回は、これらの最新の研究概要を実演展示したほか、産官学連携・共同研究の取り組みについても展示した。
また、レンゴー(株)は今回初めて出展し、生ゴミ処理の基材としてすぐれた性能を発揮する「ビスコパール」をメインに、環境に優しい素材や技術を展示した。
今回は特別企画として、世界的な地球環境問題の権威、レスター・ブラウン氏が来場し、開催初日に「環境時代の新しい経済」と題した講演を行い、環境問題解決における産業経済の重要性を訴えた。
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