JA全農農業体験ツアーが5月27日、JA北つくば(茨城県)管内のほ場を利用して行われ、東京、神奈川など首都圏から51名が参加した。
参加者は上野から中型バス2台で明野野菜集荷所に到着。藤田恒雄JA北つくば営農担当専務から歓迎の挨拶を受けた後、近くの畑まで移動した。今回の農業体験は、枝豆、とうもろこし、花きのケイトウ、アスターの4種類の苗や種の植え付けを行うもので、JA職員から苗や種を植える時に注意しなければならないことなどの説明を受けた。
参加者はJAが用意したそれらの苗や種を、ほ場の指定された場所に植えた。初めて植え付けを体験する人には、JA職員が丁寧に説明しながら植え付けを手伝った。また、畑の柔らかい土の上を歩き慣れていない参加者も多く、移動に戸惑う様子も見られたが、約2時間かけて全員が無事植え付けを体験した。最後に野ウサギなどの動物から作物を守るため畑の周りにみんなで柵を張り、作業を終えた。
昼食は、JA婦人部が用意した豚汁、焼肉などを全員で味わった。前回もこのツアーに参加したという人は、「このツアーの目玉は、この食事。さすがJAで、野菜や肉が新鮮なこと、デザートのスイカが美味しいこと、これを食べるだけでも十分な農業体験だと思います」と、昼食の美味しさとボリュームに満足した様子だった。
このツアーは、植え付けと刈り取りがセットになっている。今回植え付けた4種類の作物は8月末に収穫できる見込みで、同じメンバーで刈り取り体験も行う。参加者51名のほか、約20名がキャンセル待ちという状況の人気のツアーだ。藤田専務も語っていたように、このような農業体験を通じて生産者と消費者の距離がより近くなることが期待される。
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JA職員の説明を熱心に聞く参加者(左)みんなで植え付け(右) |
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