「食と農を結ぶ活力あるJAづくり」をテーマに掲げた第24回JA全国大会の組織協議案が6月1日のJA全中理事会で決まった。
組織協議案の検討は昨年9月の議案審議会からスタートし、その後、審議会のもとに設置された専門委員会が7回開催され、3回の議案審議会での議論を経て作成された。
JAグループの将来ビジョンとして、わが国の農業・地域から最も信頼され、組合員、地域住民、消費者から「第一に選ばれる」JAグループの実現を掲げている。
そのための取り組みとして▽担い手づくり・支援を軸にした地域農業の振興と安全・安心な農畜産物の提供、▽安心して暮らせる豊かな地域社会の実現と地域貢献、▽組合員加入促進と組合員組織の活性化など組織・事業基盤づくり、▽新たな事業方式の確立など競争力ある事業の展開と万全な経営の確立、の4つの柱を課題としている。
これらの各分野でJA・連合会が今後取り組むべきことを盛り込んでいるが、とくにJA段階ではすべてのJAで地域農業振興戦略を策定することや、販売する農産物すべての生産履歴記帳などに取り組むといった目標を今後の組織協議のなかで明確にしていく。
同時にJAごとに地域・社会環境が異なることから、今回はそれぞれのJAが自らの環境をふまえて自主性、自立性を持って将来のビジョン・戦略を策定することも大きな特徴だ。また、こうしたビジョンを組合員や地域住民に提示するにあたって、めざす目標を「No1宣言」として打ち出す。宣言の例としては「組合員満足度日本一」、「日本一のきのこ・アスパラ産地づくり」、「県下一の事業還元をめざす」などが示されている。
6月12日の地区別JA代表者会議から組織協議を始め、広く県、JA段階で協議を行い、9月8日のJA全中理事会で議案として決定する。大会は10月10・11日。
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