農水省統計部が6月8日に公表した18年2月1日現在の畜産統計の調査結果は次のとおり。
〔乳用牛〕
乳用牛の飼養戸数は2万6600戸で、前年に比べて1100戸(4.0%)減少した。これは、規模拡大をはかる農家がみられる一方、高齢化等により休廃業があったため。
飼養頭数は163万5000頭で、前年に比べて2万頭(1.2%)減少した。内訳は、経産牛は104万6000頭で前年に比べて9000頭(0.9%)、未経産牛は58万9300頭で、前年に比べて1万600頭(1.8%)、それぞれ減少した。
1戸当たりの飼養頭数は、前年に比べて2頭増加し、62頭となった。
ただし、飼養戸数は前年同月に比べてすべての地域で減少した。飼養頭数は、前年と比べて沖縄がかなり減少し、北陸、関東・東山、近畿、四国がやや減少したほかは、ほぼ前年並みとなった。地域別の頭数割合では、北海道が全国の5割以上を占めた。
〔肉用牛〕
肉用牛の飼養戸数は8万5600戸で、前年に比べて4000戸(4.5%)減少した。
飼養頭数は275万5000頭で、牛肉価格の高騰を反映して、前年に比べて8000頭(0.3%)増加した。内訳は、肉用種は170万3000頭で、前年に比べて6000頭(0.4%)、乳用種は105万2000頭で、前年に比べて3000頭(0.3%)それぞれ増加した。
1戸当たりの飼養頭数は、前年に比べて1頭増加し、32頭となった。
飼養戸数は前年同月に比べてすべての地域で減少した。飼養頭数は、前年同月と比べて北海道がやや増加し、北陸がやや減少したほかは、ほぼ前年並みとなった。地域別の頭数割合は、九州が全国の約4割を占めた。
〔豚〕
豚の飼養戸数は7800戸で、前回(16年2月1日現在。以下同じ。)に比べて1080戸(12.2%)減少した。
飼養頭数は962万頭で、前回に比べて10万4000頭(1.1%)減少した。内訳は、子取り用めす豚は90万7100頭で、前回に比べて1万400頭(1.1%)、肥育豚は794万3000頭で、前回に比べて10万9000頭(1.4%)、それぞれ減少した。
1戸当たりの飼養頭数は、前回に比べて138頭増加し、1233頭となった。
飼養戸数は前回に比べてすべての地域で減少した。飼養頭数は、前回と比べて近畿と沖縄がかなり減少し、中国、九州が増加したほかは、やや減少ないし前回並みとなった。地域別の頭数割合は、九州、関東・東山で全国の約6割を占めた。
〔採卵鶏〕
採卵鶏の飼養戸数は3610戸で、前回に比べて480戸(11.7%)減少した。
飼養羽数は1億7695万5000羽で、一部地域で17年6月に発生した高病原性鳥インフルエンザによる殺処分があったものの、前回に比べて240万5000羽(1.4%)増加した。内訳は、成鶏めすは前回並みであったが、ひなは270万5000羽(7.2%)増加した。
1戸当たりの成鶏めす飼養羽数は、前回に比べて4400羽増加し、3万7900羽となった。
飼養戸数は前回に比べてすべての地域で減少した。飼養羽数は、前回と比べて北海道、東北、北陸、中国で増加し、関東・東山でやや減少し、四国、九州でかなり減少したほかは、前回並みとなった。地域別の羽数割合は、関東・東山、九州、東海で全国の5割を占めた。 |