農水省生産局果樹花き課花き対策室は、6月13日に第3回花き生販連携促進交流大会を農水省内で開催した。
輸入花きが年々増えているなかで、国産花きの生産サイドと小売りサイドが情報や戦略を共有して顔の見える関係づくりをすすめ、さらに卸売り業者、花束加工業者などの流通業者が仲立ちをして、両者の連携の促進をはかるのがねらい。
花きの総需要は、停滞気味だが、ホームユース(家庭内需要)はこれからも伸びが期待されている。また、輸入ものに対抗し、消費者にアピールする国産花きのブランド化などにより、付加価値を高める取り組みが求められている。
しかし、生産サイドでは、一般消費者(エンドユーザー)の評価やニーズを踏まえた消費者へのPR、販売促進を十分進展させることができていない。また、小売店側でも国内産地の花き生産へのこだわりや工夫などが販売に十分活かされていない。このため、消費者に産地の良さやブランドがほとんど認識されていない状態だ。
交流大会は、生産サイド、小売サイド、卸売業者、花束加工会社などが一堂に会して相互の連携の強化をめざし、話し合いの場とするもの。
昨年9月の第1回大会、今年2月の第2回大会に引き続き開催された。
今大会には113事業体の185名が参加し、希望者はそれぞれのスペースに商品サンプル、POP例、チラシ例などを展示し、参加者間の意見交換がなされた。
花き対策室が参加者に対しておこなったアンケートによると、生産者側からは、「実需者が求めている情報は何かを考えることが必要」。小売等の側からは、「生産者紹介のPOP、チラシの提供に協力したい、協力を検討したい」などの意見が寄せられたという。
これまでの大会を通じ、各地域での開催を望む声が出ていることから、花き対策室では今年度からはこうした大会を地域レベルでも開催するという。
生産者、出荷者などが小売店などでの活用のために作成したPOPやチラシの画像データは、(財)日本花普及センターのホームページに掲載される予定。
|