農業協同組合新聞 JACOM
   
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ベトナム産冷凍ほうれんそうから基準超える殺虫剤
農水省の18年度輸入農産物残留農薬実態調査 (6/28)


 農水省は、食品中の残留農薬に対する消費者や食品事業者の関心の高まりなどに対応して、店頭段階での輸入野菜などに含まれる残留農薬の調査を実施し、調査結果を消費者や食品業者に提供している。
 このほど、輸入冷凍ほうれんそう(原産国:ベトナム)1検体から、食品衛生法にもとづく残留農薬基準値を超える殺虫剤(ペルメトリン)が検出された事例があったとして、農水省は厚生省に連絡するとともに、関係部署への情報提供を要請したと、6月28日発表した。
 商品名は「高原の実りほうれん草」で5cmカット、1kg袋入り。賞味期限は2007年7月17日。輸入者は(株)ノースイ(大阪市福島区)。
 検出されたペルメトリンは、ほうれん草の残留基準値2.0ppmに対し、3.0ppmだった。
 ペルメトリンはピレスロイド系殺虫剤で、野菜、果樹などの主要害虫の防除に使用され、速効性とともに残効性がある。家庭用殺虫剤やくん煙剤としても使用される。
 残留農薬基準値は、ほうれん草2.0ppm、ねぎ3.0ppm、りんご2.0ppm、ぶどう5.0ppmなど。
 健康への影響は、筋れん縮、興奮、呼吸困難など。

(2006.7.6)

 

 

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