農水省が8月4日公表した、平成17年度食品ロス統計調査結果によると、外食、学校給食を除き、家庭で調理、食事したいわゆる世帯食での1人1日当たり食品使用量は、1167グラム、食品ロス量は47.3グラムで、食品ロス量を食品使用量で割った食品ロス率は4.1%だった。
食品ロス量の主な食品類別では、野菜類が20.5グラム(全体の43.2%)と最も多く、次いで調理加工品が8.0グラム(17.0%)、果菜類が7.4グラム(15.6%)となっている。
世帯員構成別の食品ロス量は、「2人世帯」が67.3グラムと最も多く、次いで、「単身世帯」が61.2グラム、「高齢者がいる3人以上世帯」が48.6グラム、「高齢者がいない3人以上世帯」が38.7グラムとなっている。
食品ロス率の主な食品類別では、果菜類が9.8%と最も多く、次いで野菜類が8.9%、魚介類が7.3%だった。
食品ロス率を調査時期別(平成17年6月、9月、12月と18年3月に調査)にみると、6月が3.9%、9月が4.2%、12月が4.4%、3月が3.7%だった。
食品のロスといわれる範囲は、食品の可食部分の食べ残しや廃棄のこと。食品の廃棄とは、賞味期限切れ、作りすぎ、調理を失敗したなどで、食卓に出さずにそのまま捨てたもの(直接廃棄)と、だいこんの厚むきなど、不可食部分を除去する際に過剰に除去した可食部分(過剰除去)をいう。
「過剰除去」は2.0%と、食品ロス率4.1%の約半数を占めて最も高くなっており、「食べ残し」が1.1%、「直接廃棄」が0.9%だった。
家庭で食品の食べ残しや捨てる量を少なくするために注意していることは、「作りすぎないように注意している」という世帯の割合が87.5%と最も多く、「食品の適性に応じた適切な方法による保存を心がけている」が84.1%、「保存してある食品の買い置きや消費期限・賞味期間をこまかに確認している」が77.1%となっている。
そのほか多いのは、「調理方法を工夫し、捨てる部分が少なくなるようにしている」が69.1%、「食品の使い残しを防ぐため、こまめに買いものをしている」が65.2%だった。
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