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農林水産業被害額935億円を超える 平成18年梅雨前線の大雨で


 今年の梅雨前線は、日本列島の広い地域で大雨をもたらした。
 6月15日から7月24日まで九州北部、西日本の各地、中国、山陰、北陸、長野、九州南部などで発生した豪雨について、気象庁は7月26日「平成18年7月豪雨」と命名した。
 豪雨により、梅雨明けが遅れたが、気象庁は九州南部、九州北部、山口県、四国地方で7月26日頃、中国、近畿、東海、関東甲信、北陸地方は7月30日頃、東北南部・北部地方は8月2日頃、梅雨明けしたと見ている。
 農水省は、平成18年梅雨前線による大雨の農林水産業関係の被害を調査しているが(7月25日既報)、8月4日現在の集計では935億800万円に達している。内訳は次の通り。

▽農作物等(水稲、果樹、葉たばこ、野菜、砂糖きびなど)の浸水、冠水、倒伏が41億7700万円
▽農地(田)のり面の崩壊1万3515か所と農業用施設の損壊等1万2457か所で465億9500万円
▽林野関係424億7900万円
▽水産関係2億7700万円。

 政府は災害対策関係省庁連絡会議、災害対策関係省庁局長会議を発足させ、災害地への調査団を派遣した。農水省は、政府対応に参画するとともに、省内関係局長の連絡体制を整備し、九州、北陸、関東農政局に対策本部を設置したほか、現地視察等を行った。

(2006.8.11)

 

 

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